未来を支えるこどもたちのために理科教育の支援活動を行っています。
藤枝市理科教育支援プロジェクトの活動
近年、理系教科における学力や意識に関する国際比較において、先進国での「理科離れ」が指摘されており、日本も例外ではありません。それは日本の強みである「モノづくり」や「イノベーション」の基盤を危うくする懸念をはらんでいます。
このような状況をふまえ、私たちは、教育のプロである「理科の先生」に対する支援活動として、実社会において理科が果たしている意義や役割などを、直接先生方に知っていただき、未来の日本を担う子どもたちに伝えていただきたいという思いから、『藤枝市理科教育支援プロジェクト』活動を静岡工場がある藤枝市をモデル地区として実施しており、当社が主体となって、静岡県藤枝市に工場を置く企業と協力しながら、中学校の理科の先生方へ産官学連携による次世代教育支援活動を2009年から継続して行っており、自治体、学校関係者の皆さまから高い評価をいただいています。
最近の主な活動をご紹介いたします。
理科教育交流会 — 2024年
2023 年度は三井農林株式会社さまの協力を得て、4 年ぶりに現地での工場見学を催しました。工場見学では、主力商品の紅茶について、産地や品種の特徴、製造工程、品質維持や環境負荷低減への取り組み、味や香りの感じ方やポリフェノールに関する科学的な内容まで、試飲を交えながらご紹介いただきました。参加された先生方からは、「お茶の酸化による色の変化、味や香りの感じ方など、すごく勉強になった。教えの中にも取り入れていける。」とのコメントをいただきました。
三井農林株式会社での工場見学の様子 |
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理科教育交流会 — 2023年
2022年度は住友林業クレスト株式会社さまの協力を得て、オンラインでの工場見学を催し、化粧板や収納家具などの製造工程、SGDsの取り組み、木の良さについてご紹介いただきました。参加された先生方からは、「教えてもらうことが多く、自分の知識として蓄えて、子どもたちに紹介していければ良いと思いました」といったコメントをいただきました。
オンラインでの工場見学 |
工場での組み立ての様子 |
住友林業クレスト株式会社 静岡工場 |
理科教育交流会 — 2022年
2021年度は株式会社ツムラさまの協力を得て、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めてオンラインで工場見学を開催し、医薬品や漢方製剤などの製造工程、自動化技術、SGDsへの取り組みをご紹介いただきました。参加された先生方からは、「拝見したことや教えていただいたことを、これからの授業に役立てて生徒に伝えていきたい。」とのコメントをいただきました。
理科教育交流会 — 2020年
2020年1月、第11回藤枝市理科教育交流会を科研製薬株式会社静岡工場様にて実施しました。藤枝市立中学校の理科の先生方だけでなく、藤枝市教育政策課、産業集積推進課、藤枝市内の企業からもご参加いただき、活気ある交流会となりました。科研製薬様からは、事業の柱の一つである農薬について、役割や効果、リスクと安全性の正しい知識を実演を交えながらご紹介いただきました。
担当の校長先生からは、「最先端の内容に触れることは、授業で大事にすることへの影響も大きい」とのコメントをいただきました。
理科教育交流会 — 2019年
2019年1月18日、第10回藤枝市理科教育交流会を当社静岡工場にて実施しました。今回も藤枝市立中学の理科の先生方だけでなく、藤枝市教育政策課、産業集積推進課、藤枝市内の企業からもご参加いただき、活気ある交流会となりました。当社からは、自動車用途を中心とした当社プラスチック製品の使われ方、SDGsおよび環境負荷低減に関する活動、ビオトープでの生物多様性を紹介しました。
担当の校長先生からは「生徒が目を輝かせて実験をするような授業づくりに取り組む先生方の熱心さには、本日のような地元企業の協力支援が大きく影響している」とのコメントをいただきました。
理科教育交流会 — 2018年
当社が主体となり、藤枝市周辺に工場を置く企業と協力して産官学連携による次世代教育支援活動を行っています。 2018年1月19日に第9回藤枝市理科教育交流会を株式会社 明治東海工場にて実施しました。今年度も藤枝市立中学の理科の先生方だけでなく、藤枝市教育政策課、産業集積推進課、藤枝市内の企業からもご参加いただき、活気のある交流会となりました。協力企業である(株)明治から、チョコレートに関する講習としてカカオ豆の植物学やチョコレート用油脂の性質等を説明いただきました。 担当校長先生からは「近年の中学校の理科教育は生活に基づく理科にシフトしていっている傾向があり、教育現場において本活動はとても役立ち意義のあるものとなっており、企業の支えがとてもありがたい」とのコメントをいただきました。 |
株式会社 明治 東海工場 チョコレートに関する講習の様子 |
理科教育交流会 — 2017年
2017年1月20日、第8回藤枝市理科教育交流会 ㈱村上開明堂 築地工場で実施しました。例年通り藤枝市立中学の理科教員だけでなく、藤枝市教育部、産業振興部、藤枝市内の企業の社員も多数参加しました。交流会では㈱村上開明堂から光の反射についての講義を受けた後、自動車のバックミラー製造現場を見学し、理科教員からは「ものづくりの現場には“理科”の原理を実用化している点がたくさんある」、「生産性効率の工夫を実感できた」、「理科の授業における活用だけでなく総合的な学習にも活用できる」等のコメントが寄せられました。
理科教育交流会 — 2016年
三井農林㈱藤枝工場において、第7回藤枝市理科教育交流会を実施しました。
今回も産官学連携による活動となり藤枝市内中学校教諭、藤枝市産業振興部、藤枝市内企業から約30名集まりました。
三井農林㈱様には工場見学の他にお茶に関する講習 ①お茶について(茶種、生産工程、発酵) ②キャラクターホイール(紅茶の香り、味、水色)の説明、紅茶の試飲を企画いただきました。
実施後のアンケートでは満足である・授業に活用できると90%以上の回答が先生方からありました。
『議題』
- 今後どにような形での中学校理科教育と企業とでの連携が考えられるか?
- 本日の工場見学・講話から中学校理科教育につながるものはどんなことか?
理科教育交流会 — 2015年
中外製薬工業㈱藤枝工場において、第6回藤枝市理科教育交流会を実施しました。
今まで聞く機会がなかったくすりの開発、製造、品質管理等、製品化において、いかに理科の仕組みが満載されているかわかりやすく説明していただきました。さらに、ものづくりの現場として最新鋭の工場を見学を行いました。
マスコミからも注目され、静岡新聞(2015年1月17日)、藤枝市役所の「広報ふじえだ」に記事が掲載されました。
産学官による討議の様子
中外製薬工業株式会社の最先端工場での集合写真
参加企業:中外製薬工業株式会社、株式会社ニチビ、株式会社バスクリン、株式会社明治、持田製薬株式会社、株式会社村上開明堂、三井農林株式会社、当社)
理科教育交流会 — 2014年
第1回目は住友ベークライトで2009年に開催しました。当時は藤枝市の理科部主任の会の先生方、約10名を対象に始めました。2年目より理科部の担当校長先生のご尽力により参加教諭を主任の先生以外にも広げていただき、4年を経た現在は藤枝市内10校の中学校理科担当の先生、ほぼ全員(約30名)に参加いただけるまでの規模となりました。節目である5回目はふたたび住友ベークライトで開催しました。
工場見学
フェノール樹脂成形材料製造工場 |
フェノール樹脂成形品製造工場 |
オートモーティブソリューション |
先端技術の紹介
遺伝子についての講話やDNAチップを用いた簡易実験「遺伝子を調べればその人のことがわかる!?」を行いました。
講演内容
実験内容
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理科の授業研究会 — 2013年
藤枝市立葉梨中学校において理科の授業研究会が開催され、一般社団法人プラスチック循環利用協会の神谷先生の協力のもと「プラスチックのリサイクル」についての実験方法の講話と実験を行っていただきました。また、葉梨中学校の先生による「光の屈折」に関する模擬授業では、住友ベークライトは大きなレンズを提供することで、大変喜んでいただきました。
「プラスチックのリサイクル」講演
授業に役立ったレンズ
(大:当社提供のレンズ、小:参考に使った一般の虫めがね)
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