フェノールレジン（ゴム・タイヤ用）| 住友ベークライト株式会社

製品紹介

ゴム成形品の補強、加硫性改良、賦形性改良用フェノールレジンをご提供します。

生産工場

静岡工場
P.T. Indopherin Jaya（インドネシア）
南通住友電木有限公司（中国）
Durez Corporation（米国）
Sumitomo Bakelite Europe NV（ベルギー）
Sumitomo Bakelite Europe（Barcelona), S.L.U.（スペイン）

研究所

HPP技術開発研究所
N.V. Sumitomo Bakelite Europe S.A（ベルギー）

LCA事例

当社フェノール樹脂が使われる用途のLCAデータ一例をご紹介します。
タイヤ用フェノール樹脂を、従来材からバイオマス由来に置換した場合のCO₂排出量削減効果を示します。
当社はLCA計算モジュールMiLCAを使用し、LCAデータの算出が可能です。当社にお問合せください。

CO₂排出量削減効果（タイヤ用樹脂）

従来材→バイオマス由来に置換した場合
	CO₂排出量 (kg-CO₂eq/kg)		CO₂排出量 (kg-CO₂eq/四輪1台当り)		備考
	従来材	バイオマス由来	従来材	バイオマス由来	備考
	当社ストレート樹脂	30% リグニン変性樹脂	当社ストレート樹脂	30% リグニン変性樹脂
タイヤ原料 (a) <>タイヤ中の樹脂重量比換算	N/A <0.0039>	N/A <0.003>	N/A <0.13>	N/A <0.11>	レジン配合比0.1％
タイヤ製造 (b)	0.8	←	27.5	←	樹脂種は影響なし
走行時影響 (c)	29.1	←	1001.0	←	30,000Km交換を条件に算出樹脂種は影響なし
廃棄（焼却）(d) <>タイヤ中の樹脂重量比換算	N/A <0.0020>	N/A <0.0015>	N/A <0.07>	N/A <0.05>	レジン配合比0.1％
小計			<0.20>	<0.16>	自動車1台あたり0.04kg
従来材からのCO₂削減効果（自動車1台あたり）			↓ 0.04kg-CO₂eq		タイヤ(8.6㎏/本)4本/台

従来材からのCO2削減効果は、自動車1台あたりバイオマス由来0.04kgになります。

注記

Co2排出量と削減効果は、タイヤ中の樹脂のみが対象
本データはタイヤ生産工程における条件に基づいた代表値であり保証するものではありません。

境界条件： Cradle to Grave

(a)(b)
1)試算条件
・データベース： IDEA v2.3
・影響領域： 100年指数（IPCC, 2013）
・特性化モデル・対象項目：気候変動
2) ・システム境界：
(a) 原料～製品出荷
(b) 製品生産：類似工程の数値
3) 生産工場：住友ベークライト㈱静岡工場
4) データ収集期間： 2021年4月～2022年3月

(b)(c)
タイヤV3.0.1のLCCO₂算出ガイドラインを引用
b) PCデータの一般的なタイヤの19ページ、表19
c) PCデータの一般的なタイヤの26ページ、表24
車の使用条件　30,000km （Cradle to Grave）
タイヤ装着数 1台につき4本
タイヤの重量: 1本あたり8.6kg
車のエネルギー: ガソリン

(d) CO₂排出量：理論値

MiLCAを用いて、自動車成形品のLCAを算出できるようになりました。
貴社の現行部品との比較にご利用いただけます。

特長

高機能、高信頼性

長年の実績だけでなく、各種ゴムとの可溶性、改質目的に合わせた特徴をさらに付与した各種レジン、タッキファイヤーを取り揃えています。

用途

自動車・車両・航空機、産業資材

ゴム

ゴム成形品

ゴム補強用、合成ゴムタッキファイヤー、ゴム加硫剤、ゴム接着剤など

仕様

スミライトレジン^®PRシリーズ

固形ノボラックレジン
品番	形状	融点（℃）	軟化点（℃）	タイプ	特長
PR-12686F	フレーク		95	カシュー変性	ゴムへの分散性良好
PR-NR-1	フレーク		94	カシュー変性	ゴムへの分散性良好
PR-13349	フレーク	73		オイル変性	ゴムへの分散性良好
PR-50731	フレーク	95	122	ストレート	汎用

注記

上記数値は代表値であり、保証値ではありません。

粉末ノボラックレジン
品番	融点（℃）	流れ（mm）	ヘキサミン量	タイプ	特長
PR-217	95	20	小	ストレート	硬度向上
PR-7031A	95	25	中	ストレート	硬度向上
PR-12687	78	45	中	カシュー変性	性能バランス良好
PR-13355	80	45	中	オイル変性	淡色、非極性ゴム用