A parasitic fungus employs mutated eIF4A to survive on rocaglate-synthesizing Aglaia plants
Mingming Chen, Naoyoshi Kumakura, Hironori Saito, Ryan Muller, Madoka Nishimoto, Mari Mito, Pamela Gan, Nicholas T Ingolia, Ken Shirasu,
Takuhiro Ito, Yuichi Shichino and Shintaro Iwasaki eLife 12:e81302 (2023)
https://doi.org/10.7554/eLife.81302
Copyright © Authors 2023
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植物と真菌の相互作用における新たなメカニズムの発見
背景
植物に感染する真菌は、深刻な作物損失を引き起こすため、植物と真菌の相互作用は広く研究されています。植物は防御機構として菌類を死滅させるような二次代謝物(タンニン、テルペノイド、サポニン、アルカロイド、フラボノイドなど)を生成し、一方で一部の菌類は、特定の酵素の分泌により抗真菌化合物を解毒できます。しかし、それ以外の植物の二次代謝物を中心とした植物と菌の競争のメカニズムの多様性はほとんど知られていません。
本研究の成果
アグラア属植物が合成する翻訳阻害剤である二次代謝物rocaglatesの毒性を回避し、生育できるOphiocordyceps属の寄生菌が発見されました。 rocaglatesは翻訳開始因子(eIF4A)に結合し、その活性を阻害しますが、この寄生菌は、 植物の回避仕組みと同じように、自身のeIF4Aのアミノ酸置換を起こし、それによりrocaglatesが結合できないようにして、翻訳阻害効果を回避するという新しいメカニズムを有することがわかりました。本研究より、宿主植物で合成された二次代謝産物を中心に、植物と真菌がそれぞれ独自の戦いを繰り広げていることが示されました。
プロテオセーブ® SSを用いた胞子処理
暗所にて6日間培養した分生子(胞子)の処理にプロテオセーブ® SS 50mLチューブを使用
- 暗所にて6日間分生子(胞子)をPDA上培養
- 培養された胞子は20mLの滅菌水で再懸濁
- 懸濁液を100μmサイズのセルストレーナーで濾過、760gで5min遠心
- 0.5 OD600になるように再懸濁したのちプロテオセーブ®SS 50mLチューブに分注し、aglafolineまたはDMSOを6時間処理
【Fig.5】
※詳細は論文をご参照ください
プロテオセーブ® SSを用いた胞子回収
本論文の著者である理化学研究所の熊倉直祐先生より提供された、プロテオセーブ® SSを用いた炭疽病菌胞子回収データを使用してアプリケーションノートを作成しております。一般50mLチューブよりプロテオセーブ® SS 50mLのほうが胞子回収率が増加しました。詳細はこちらをご参照ください。
品番 | 品名 | 材質 | 仕様 | 包装 | 参考単価(円) | 参考ケース価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
MS-52550 | プロテオセーブ®SS 遠沈管50mL R |
本体:ポリプロピレン フタ:ポリエチレン |
放射線滅菌 | 5/包, 100/ケース |
311 | 31,100 |
注記
- 保管温度: 室温, 有効期限: 製造後2年
- 参考価格(本体価格・税抜)
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