脱毛は遺伝、加齢、ホルモンバランスの乱れ、自己免疫反応、ストレス、抗がん剤など、さまざまな要因によって引き起こされます。主要な治療方法は薬物療法ですが、効果が低いなど課題があります。従来の二次培養細胞を用いた化合物のスクリーニングでは生体内反応や形態形成を正確に反映できず、より生体内に近い組織反応と形態形成を再現する培養システムが望まれています。

今回はScientific Reportsに発表された論文In vitro hair follicle growth model for drug testingをご紹介します。PrimeSurface^®プレートを使用した本研究で、細胞とマトリックスの組み合わせにより毛包の形成とHair peg-like sproutingの成功が報告されました。この方法は発毛促進剤の評価に使用できる可能性が示されました。成熟した毛包の形成には改良が必要ですが、脱毛症治療や毛髪再生医療に影響を与えうる研究成果と言えます。

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S-BIOに関するニュースをお届けします。

S-バイオ事業部　マーケティング・営業部の高嶋(大阪人)です。突然ですが、青と赤が印象的な万博キャラ「ミャクミャク」ご存じでしょうか？「気持ち悪い！かわいくない！」など残念なご意見もありますが、上部の赤は細胞をイメージ、青は水を表現した胴体で構成されるキャラクターであり、長年細胞に携わってきた弊社にとっては、なんとも誇らしく、愛らしい存在です。

さて、今回は"毛髪薬剤スクリーニング"の論文をご紹介しております。毛のない「ミャクミャク」と少し距離はありますが、興味深い内容ですので是非ご一読ください。

関西・大阪万博もいよいよ今春開催です。「ミャクミャク」を楽しみに是非大阪までお越しください！