製品紹介
|
キャピラリ電気泳動 (CE) に対応した抗体糖鎖サンプル調製キットです。本キットでは、精製抗体もしくは未精製抗体 (抗体産生細胞の培養上清など) からスタートし、抗体の捕捉精製・糖鎖遊離・蛍光標識までを1チューブで行うことができ、迅速かつ簡便にCE分析用糖鎖サンプルの調製が可能です。キットには、糖鎖遊離酵素、標識試薬 (APTS) も同梱されています。また標識反応には劇物シアン化合物を使用しませんので、取扱いにも優れたキットです。 |
特長
培養液からの抗体精製工程を含め、約 4 時間で糖鎖サンプル調製が完了
従来は2日以上かかっていた作業が大幅に短縮されます。
汎用のCE用蛍光標識を採用
- CE糖鎖分析に広く用いられているAPTSラベル化に対応
- ラベル化工程では非毒性の還元剤を使用
必要な試薬類をキットに同梱
糖鎖遊離酵素 (PNGase F)、蛍光ラベル化試薬など必要な試薬はキットに含まれています。
用途
創薬研究・バイオ研究
糖鎖解析
- CE によるハイスループット糖鎖解析をサポート
- 製造プロセス開発など多数のサンプルの糖鎖解析が必要な局面でお役立ち
使用方法
CE分析条件例
データ例
1) 培養上清中のヒトIgGの糖鎖分析
ヒトIgG (40 μg)をHEK293 細胞の培養上清 (120 μL)にスパイクした溶液をEZGlyco® mAb-N Kit with APTSを用いて処理し、APTSラベル化N型糖鎖サンプルを調製した。比較のためヒトIgGのみ (40 μg) を同様に処理した。上記の条件でCE分析を行った。
培養上清中にスパイクしたIgGと精製IgGで同様のピークパターンが得られ、本キットが精製抗体/未精製抗体のいずれにも適用可能であることが示された。
2) 抗体薬物複合体 (ADC)の抗体糖鎖分析
(a) Trastuzumab deruxtecanおよび (b) Trastuzumab emtansine (各40 μg, いずれも市販品)をEZGlyco® mAb-N Kit with APTS を用いて処理し、 N型糖鎖サンプルを調製、CE分析を行った。
Trastuzumab deruxtecan, Trastuzumab emtansine をスタートサンプルとして、EZGlyco® mAb-N Kit with APTSのプロトコル通りに処理することで抗体由来N型糖鎖分析が可能であった。
仕様・価格
品番 | 品名 | 内容物 | 参考価格 |
---|---|---|---|
BS-43607 | EZGlyco™ mAb-N Kit with APTS | 抗体捕捉カラム 捕捉溶液 洗浄溶液 PNGase F 溶液 PNGase F 促進溶液 8-Aminopyrene-1,3,6-trisulfonic acid (APTS) 還元剤 (非毒物) 過剰試薬除去カラム 操作プロトコル |
150,000円 |
注記
- 保管温度:冷蔵 (4℃)
- 上記の内容物のほかにご用意いただく試薬類があります。詳細はプロトコルをご参照ください
- 参考価格(税別)
トピックス すべてを見る
- 2025/01/27 メルマガ S-BIO Insight『毛包誘導形成にPrimeSurfaceを活用!最新研究の成果をご報告』
- 2025/01/20 製品情報 新製品「EZGlyco® mAb-N kit with APTS」発売のお知らせ
- 2025/01/20 製品情報 ステムフル®の新規アプリケーションデータ「細胞回収用低吸着遠沈管ステムフル®のF-hiSIEC™(ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞)回収における比較試験」を追加しました
- 2024/12/25 メルマガ S-BIO Insight『ヒト母乳の糖鎖分析による新たな発見』を配信しました
- 2024/12/13 製品情報 PrimeSurafce®の新規アプリケーションデータ「PrimeSurface®プレート96Vを使用した階層スフェロイド型BBBモデル」を追加しました
- 2024/11/29 メルマガ S-BIO Insight『真菌研究にPROTEOSAVE™を活用:植物と真菌の相互作用における新たなメカニズムの発見に関する論文をご紹介』