環境中長期目標と実績

環境中長期目標

当社グループでは、政府の2050年カーボンニュートラル宣言および2030年目標の提示に合わせ、2030年までの目標を「CO2排出量46%以上削減(2013年度比)」として削減に取り組んできましたが、2023年度の実積でCO2排出量48%削減となり、目標を前倒しで達成することができました。

現在はSBTi認定取得(1.5℃目標相当)を目指しており、2023年2月にSBTiへのコミットメントを行っています。

2030年までのGHG(Scope1+Scope2)削減中期目標についても、「2021年度比48%以上削減」を新たな目標として再設定しました。

2024年度中にはScope3についても削減目標を設定し、サプライチェーン排出量の削減にも取り組んでいく計画です。

マテリアルロス(廃棄物と有価物)と化学物質排出量の目標についても、基準年を2021年度に統一する形で見直しを行いました。

今後も、マテリアルロス発生量を抑制することにより資源利用率を向上して有効な原材料利用を進め、化学物質排出量の削減とともに計画的に環境負荷低減への取り組みを進めてまいります。

国内事業所の取り組み

CO2排出量については、国内ではすべての生産・研究拠点で再生可能エネルギー由来の電力への切り替えが完了しており、また太陽光発電の導入も進めていることから着実に排出量が減少してきています。

2024年度以降も、一部で残っている重油の使用をガス化するなど、CO2排出量削減を進めるとともに、再生可能エネルギー化についても検討を進めていきます。

2023年度は国内の生産量がやや減少しており、マテリアルロス発生量も生産量と連動して減少となりました。

各事業所でのMFCA※1 活動によるロスの発見と削減策の推進により、2024年度も引き続き資源の有効活用と無駄の削減を進めます。

化学物質排出量については、2022年度は前年度比の削減率が横ばいの結果でしたが、2023年度は一部の事業所で有機溶剤を使用しない生産方式への切り替えが進み、化学物質排出量は削減に転じました。

海外事業所の取り組み

海外事業所では、中国・東南アジア地区の3事業所において再生可能エネルギー由来の電力への切り替えを行いました。また、欧州を含む5事業所で新たに太陽光発電を開始しており、これらの効果により海外でのCO2排出量削減が前進しました。

2024年度もこれらをさらに拡大していく計画を進めており、CO2排出量のさらなる削減が見込まれています。

マテリアルロス発生量についても生産量と連動して減少しましたが、国内事業所と同様にMFCA活動を中心とした無駄の削減を進め、前年比削減を目指します。

化学物質排出量については、特定のプロセスで品質維持などのために使用する状況が継続していますが、中長期的に排出量を減らしていくための方策を継続して進めています。

住友ベークライトグループ全体

●CO2排出量 CO2排出量 ●マテリアルロス発生量 マテリアルロス発生量 ●化学物質排出量 化学物質排出量
  • SBTi認証の基準年となる2021年以降のCO2排出量には、2024年度より当社グループ会社となったSBパックスの排出量実績を加えています。
  • ※集計対象については、統合報告書の編集方針の対象組織をご参照ください。
  • ※CO2排出量、マテリアルロス発生量、化学物質排出量の定義・算定方法については環境パフォーマンスの推移に記載しています。
  • ※化学物質排出量の算定方法について見直しを行い、2013年度以降の遡及修正を行っています。
  • ※化学物質排出量の2022年度の集計において、一部の事業所で誤集計があったため修正を行っています。

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