Comparison of the effects of oxidative and inflammatory stresses on rat chondrocyte senescence
Misaki Yagi , Kentaro Endo, Keiichiro Komori and Ichiro Sekiya. Sci. Rep. 13, 7697 (2023).
https://doi.org/10.1038/s41598-023-34825-1
Copyright: © Yagi, M., Endo, K., Komori, K. and Sekiya, I. 2023
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ラットの軟骨細胞を用いた関節炎における酸化および炎症ストレスの影響比較
背景
変形性関節症 (OA) は関節を構成する骨や軟骨などの組織に変性・変形が起こり発症します。中高年に多く、関節の痛みや腫れが起り、関節の変形で動く範囲が狭くなることなど、生活の質に大きく影響します。関節軟骨のホメオスタシスの喪失がOAの発症に関連し、発症・進行は軟骨細胞の老化が重要な因子であることが明らかになっています。本研究では軟骨細胞の老化に影響を及ぼすとされる酸化ストレスと炎症ストレスについて、ラットの軟骨細胞を用いて比較を行いました。
本研究の成果
酸化ストレスと炎症ストレスはラット軟骨細胞のSA-β-gal活性を増加させること、また酸化ストレスは細胞増殖を抑制し、一方、炎症ストレスはSASP (Senescence-associated secretory phenotype)* factorsの遺伝子発現を増加させ、細胞外マトリックス (ECM) の分解を促進することが示されました。
SASPは、ECM産生と分解のアンバランスを引き起こすOA進行における最も重要な老化表現型です。本研究より、OAにおいて、酸化ストレスよりも炎症ストレスがSASPの主たる引き金であることが示唆されました。
本研究におけるPrimeSurface®の使用方法
PrimeSurface® 96Uプレートを用いて、ラット軟骨細胞の3Dスフェロイドを作製し酸化ストレス (H2O2)、炎症ストレス (IL/TNF) を加え軟骨細胞ECMの評価を行いました。
播種密度 | : | 2.5x104 cells/well |
---|---|---|
培地 | : | 軟骨形成培地 |
培養期間 | : | 2週間 |
ストレス処理 | : | 5日間 |
解析方法 | : | スフェロイド切片の免疫染色およびグリコサミノグリカン (GAG) とDNA量定量を行いました。 |
【結果】
Fig.5, 6
A: 実験手順
B: スフェロイドの免疫染色
C: スフェロイドのGAG、DNA定量
【Fig.5】
※詳細は論文をご参照ください
- * SASP:細胞老化随伴分泌現象。老化した細胞から炎症性サイトカイン、ケモカイン、増殖因子などの分泌タンパク質が産生される現象。
品番 | 品名 | ウェル数 | 色 | ウェル 底形状 |
ウェル 容量 |
包装 | 参考単価 (円) |
参考ケース 価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MS-9096U | PrimeSurface® 96Uプレート |
96 | 透明 | U底 | 300 μL | 1/包, 20/ケース | 1,730 | 34,600 |
注記
- 放射線滅菌済
- 保管温度: 室温, 有効期限: 製造後2年
- 参考価格(本体価格・税抜)
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