Proteomics and disease network associations evaluation
of environmentally relevant Bisphenol A concentrations
in a human 3D neural stem cell model
Alex Horánszky, Bachuki Shashikadze, Radwa Elkhateib, Salvo Danilo Lombardo,
Federica Lamberto, Melinda Zana, Jörg Menche, Thomas Fröhlich and András Dinnyés.
Front. Cell Dev. Biol. 11:1236243. https://doi.org/10.3389/fcell.2023.1236243
Copyright: © 2023 Horánszky, Shashikadze, Elkhateib, Lombardo, Lamberto, Zana, Menche, Fröhlich and Dinnyés.
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iPS細胞由来ヒト神経幹細胞を用いたビスフェノールA曝露の評価
背景
ビスフェノールA(BPA)はプラスチックや接着剤の原料として一般的に使用されていますが、エストロゲン(女性ホルモン)受容体に弱く結合することも知られています。ホルモンの働きを攪乱する内分泌かく乱物質として各国で基準が定められています(日本の場合、ヒトの耐容摂取量:50µg/kg体重/日、食品衛生法:ポリカーボネート製容器等についての溶出試験規格が2.5ppm (約11µM)以下)。しかし近年、極めて低用量(2.4~10µg/kg体重)でも脳や臓器の発達に悪影響を及ぼすことが報告されています*。
本研究の成果
BPAの神経幹細胞(NSC)への影響を評価するために、ヒト由来の3D神経幹細胞モデルでの研究が行われました。BPA処理されたNSCスフェロイドはサイズが小さく、BPAによる成長抑制が示唆されました。プロテオーム解析により、BPA処理によりWnt-8bが減少し、canonical Wntシグナル伝達経路の影響をヒトNSCモデルで初めて確認されました。またWntシグナル伝達経路の調節に関与するGAP43、GPC4とTPPP3の減少や、放射状グリア前駆細胞への移行を示唆するFABP7の増加が観察され、BPAがNSCの増殖分化に影響を与える可能性のある分子的なメカニズムが示されました。
本研究におけるPrimeSurface®の使用方法
ヒトiPS細胞からヒト神経幹細胞を分化誘導するためにPrimeSurface® 96Vプレートが使用されました。
細胞 | : | hiPS cells |
---|---|---|
播種密度 | : | 10,000 cells/well |
培地 | : | neural induction medium、三日おきに培地を部分交換 |
BPA処理 | : | 分化誘導中の神経幹細胞スフェロイドに0~1µMのBPAで暴露 |
【結果】
BPA暴露とコントロールNSCスフェロイドの細胞生存率、LDHアッセイを行いました。ミトコンドリアとROSレベルについても比較しました。培養Day21でコントロールに比べてスフェロイドが小さくなりましたが、細胞生存率には大きな差がなく、その差には分子メカニズムが関与していると推測されました。
- * 厚生労働省 ビスフェノールAについてのQ&Aより
品番 | 品名 | ウェル数 | 色 | ウェル 底形状 |
ウェル 容量 |
包装 | 参考単価 (円) |
参考ケース 価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MS-9096V | PrimeSurface® 96Vプレート |
96 | 透明 | V底 | 300 μL | 1/包, 20/ケース | 2,880 | 57,600 |
注記
- 放射線滅菌済
- 保管温度: 室温, 有効期限: 製造後2年
- 参考価格(本体価格・税抜)
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