南通住友電木有限公司 フェノール樹脂成形材料 新工場の竣工式について

2024年4月1日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)は、中国子会社である南通住友電木有限公司の同社敷地内にフェノール樹脂成形材料の生産能力を増強するため建設中であった新工場がこの度完成し、2024年3月20日に竣工式を行ったことをお知らせいたします。


南通住友電木有限公司フェノール樹脂成形材料の新工場について

南通住友電木有限公司は2007年にフェノール樹脂生産工場として南通経済技術開発区に設立されました。その後、第二期、第三期工事と工場拡大を進め、現在ではフェノール樹脂生産に加え、フェノール樹脂成形材料、液状エポキシ剤、フィルムシートの生産を行っています。
特にフェノール樹脂成形材料については、自動車市場を中心としてブレーキピストン、プーリー等の機構部品からの金属代替、またモーター等の電装部品に使用され、近年では自動車の電動化、軽量化による需要増に加え、中国が目指すカーボンニュートラル実現への再生可能エネルギー関連部品用途への使用が高まってきています。今後、更に拡大が見込まれる中国市場に対応するため、2021年より現在の南通工場敷地内に新たに生産能力を約2倍(約25,000t/年)に拡大した工場建設を進めてきました。

この度、新工場が完成し、3月20日には南通経済技術開発区管理委員会の王副主任をはじめ、官庁関係者、建設にあたってご尽力をいただいた方々をお招きし、竣工式を執り行いました。新工場は正式稼働に向けた作業を進め2024年6月以降に量産を開始予定です。

南通住友電木有限公司 フェノール樹脂成形材料新工場

南通住友電木有限公司 フェノール樹脂成形材料新工場

新工場は、中国で厳しくなりつつある安全・環境規制に対応させるため、最新の生産工程として、工程自動化、AI 、IoTによる工程監視に加え、エネルギー利用の高効率化と最新の環境保護装置を採用。安心・ 安全で環境に負荷が少なく、且つ省エネルギーで生産することでカーボンニュートラルの実現にも寄与してまいります。


南通住友電木有限公司概要

所在地: 江蘇省南通市南通经济技术开发区港口工业3区通达路81号

敷地面積: 全敷地面積 100,000㎡(うち新工場 約16,000㎡)

新工場 正式稼働開始予定: 2024年6月以降

新工場 主要生産品目: フェノール樹脂成形材料

新工場 投資金額: 約35億円(建物、生産ライン、付帯設備などを含む)

南通住友電木有限公司 フェノール樹脂成形材料新工場

南通住友電木有限公司 フェノール樹脂成形材料新工場

新工場特徴

AGV(無人搬送車)による運搬作業の自働化

AGV(無人搬送車)による運搬作業の自働化

廃棄ガス処理スクラバーとMBR水処理施設による環境対応

廃棄ガス処理スクラバーとMBR水処理施設による環境対応

2024年3月20日 南通住友電木有限公司 新工場場竣工式

2024年3月20日 南通住友電木有限公司 新工場場竣工式

ご来賓 祝辞

南通経済技術開発区管理委員会 副主任 王棟成氏

南通経済技術開発区管理委員会 副主任 王棟成氏

東莞華港国際貿易有限公司 副董事長 盧瑞明氏

東莞華港国際貿易有限公司 副董事長 盧瑞明氏


住友ベークライト副社長 朝隈純俊 謝辞

住友ベークライト株式会社 副社長 朝隈純俊

住友ベークライト株式会社 副社長 朝隈純俊

南通住友電木は、2007年にフェノール樹脂の工場として、この南通開発区に設立いたしました。
その後2012年に第2期工事としてフェノール樹脂成形材料の工場を建設しました。
今回新たに建設した工場は、中国政府が主導する「中国製造2025」により中国の自動車市場の需要にタイムリーに応えるために投資を決断したものです。
この度、新工場が完成し、竣工式を本日迎えられましたのは、関係各位のご助力の賜物と、深く感謝を申し上げます。今後、この新工場を最大限活用することは、南通経済技術開発区の更なる発展に貢献するものと信じております。


関連情報




本件に関するお問い合わせ

住友ベークライト株式会社 マテリアルズソリューション営業本部
TEL: 03-5462-4101