令和5年度前期「自然共生サイト」の認定を取得

2023年10月10日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原 一彦)は、環境省の令和5年度前期「自然共生サイト」の認定を取得いたしましたのでお知らせします。当社は「自然共生サイト」認定によって、日本における30by30目標の達成に貢献するとともに、生物多様性の保全にポジティブな効果が波及していくことを期待しています。

背景

生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)において、2030年までの新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。この新たな世界目標に、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標(30by30目標)が盛り込まれました。日本では、30by30目標達成に向けて、環境省が主導し、「生物多様性のための30by30アライアンス」が発足されました。このアライアンスでは、国立公園等の保護地域の拡充に加え、保護地域以外の保全されてきたエリアをOECM(Other Effective area-based Conservation Measures)※1として認定する仕組みを開始します。2022年4月に「30by30ロードマップ」を公表、国立公園等の保護地域の拡張に加え、OECMを設定することが主要施策とされています。

そのような中、環境省では、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」に認定する制度を令和5年度から開始し、「自然共生サイト」認定区域のうち、保護地域との重複を除いた区域については、OECMとして国際データベースに登録することとしています。

詳細

当社は、静岡工場にあるビオトープ「憩いの杜」のOECM認定取得と、2030年までに陸と海の30%の保全への貢献を目標に掲げており、今回の令和5年度前期「自然共生サイト」の認定を取得しました。


※1 保護地域以外で生物多様性保全に資する地域でOther Effective area-based Conservation Measuresの略。民間等の取組により保全が図られている地域や、保全を主目的としない管理が結果として自然環境を守ることにも貢献している地域を指します。

ビオトープ写真

静岡工場内ビオトープ「憩いの杜」

「自然共生サイト」とは

ネイチャーポジティブの実現に向けた取組の一つとして、環境省では、企業の森や里地里山、都市の緑地など「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として認定する取組を令和5年度から開始しました。本年4月から申請受付をし、有識者審査を経た結果、この度、初めての環境大臣認定を122か所(35都道府県)にて行うことが決定しました。今回認定が決定した122か所の合計面積は約7.7万haであり、これは国土の約0.2%、東京23区を超える大きさになります。


住友ベークライト 静岡工場内 ビオトープ 『憩いの杜』について


〒426-0041 静岡県藤枝市高柳2100番地 住友ベークライト(株)静岡工場内
見学の申し込みはHPをご確認ください。

住友ベークライトビオトープ みどころマップ

本件に関するお問い合わせ

住友ベークライト株式会社 環境・安全推進部