高断熱耐火ユニット「スミルーフDN®」用軽量ソーラーパネル設置工法の
開発について

住友ベークライト株式会社
住ベシート防水株式会社
2022年03月07日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)の防水事業分野を担当する住ベシート防水株式会社(代表取締役社長:須藤幸男)は、2019年に上市した軽量高断熱耐火ルーフィングユニット「スミルーフDN®」上への「軽量ソーラーパネル設置工法」を開発しましたのでお知らせいたします。

スミルーフDN®について

スミルーフDN®
 

「スミルーフDN®」は、当社で防水パネル部材として20年以上の実績のある露出防水用塩ビ被覆鋼板を表面材に使用し、屋根構造部材としては非常に軽量(約10㎏/㎡)で施工人工の削減や施工工期の短縮に有効な材料です。しかも、高い断熱性を有するとともに屋根30分耐火構造の認定を30㎜、45㎜、60㎜の厚さで取得、防水性能に優れた商品となっています。
鉄骨造のフラットな屋根材、防水材として好適な建築材料です。

スミルーフ®施工材料の厚み比較表

背景

現在、世界120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げ、気候変動問題への対応を“成長の機会”ととらえる国際的な潮流が加速しています。日本も2020年10月、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
このようなことを背景にカーボンニュートラル実現にむけた住宅、建築物の『省エネ』対策として、断熱性に優れた鉄骨造の陸屋根構造部材として、「スミルーフDN®」の採用が増えてきています。また、「スミルーフDN®」はフラットな屋根構造をとることができ、壁材との気密性を上げた納まりが可能となり、室内の省エネに貢献できます。併せて、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)建築物基準達成のため、「スミルーフDN®」によるフラットな屋上を有効利用し『創エネ』としてソーラーパネルを設置する要求が高まってきています。

スミルーフ® 省エネ+創エネ

スミルーフDN®の施工後に設置が可能な後施工アンカー

通常、防水工事とともにソーラーパネルを屋上に設置する場合には、架台基礎を設置する必要がありますが、開発した軽量ソーラーパネル設置工法は、防水一体型乾式軽量アンカーをスミルーフDN®の上から母屋に固定し、軽量架台を使用することで、スミルーフDN®の施工後に簡易に設置することができます。

この軽量ソーラーパネル設置工法は、シート防水で施工された水槽などの梯子固定に利用される水密性に優れた工法で10年の防水保証が付与できます。

一般向けアンカー/スミルーフ向けアンカー
シート防水工事と同じ固定ビスと防水シートを使用。防水工事の技術で施工可能です。

シート防水工事と同じ固定ビスと防水シートを使用。
防水工事の技術で施工可能です。

特徴

  • 従来の架台基礎が不要、屋根面への重量負荷を軽減
    スミルーフDNの軽量性を生かせる

  • 防水層と一体化したアンカー基礎で、防水性を確保(10年防水保証)

  • 防水施工時にアンカーを設置できるので、工期の短縮が可能。また、防水施工後にも設置が可能

種々の下地でソーラーパネル設置が可能な乾式軽量アンカー

開発した軽量ソーラーパネル設置工法は、スミルーフDN®で施工された屋根だけでなく、RC下地、ALC下地、金属デッキ下地と種々な下地でのシート防水施工と同時に設置が可能です。新たに開発した断熱アダプターを使用することで、断熱材を敷設した下地でも施工が可能です。
新築工事だけでなく、防水改修工事の際にも利用ができ、幅広い場面で防水工事とともに太陽光発電設置に活躍します。



本件に関するお問い合わせ

住ベシート防水株式会社
営業本部 建築営業部
TEL:03-5462-8960
http://www.sunloid-dn.jp/contact/