2022年11月2日
住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)は、高引裂き耐性シリコーンゴムDuraQ®(デュラック®)をベースレジンとした銀ペーストを開発し、ミツフジ株式会社(本社:京都府相楽郡精華町、代表取締役社長:三寺歩)との共同開発により、体動ノイズを非常に小さく抑えられるこれまでにない高精度バイタルセンシング電極を実現し、関連する記事が掲載されましたのでお知らせいたします。
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2022/10/21「ウェアラブルデバイスを人生の相棒に」ミツフジが開発した”糸の顔をした金属”AGpossの可能性
https://fashiontechnews.zozo.com/research/mitsufuji
背景
近年、消費者の健康意識の変化や需要に合わせ、バイタルデータを計測できる機能を備えたウェアラ ブルデバイスが登場し、日常的に活用されています。しかし、これまでウェアラブルデバイスの多くには「体動に起因したノイズ」の影響を受けやすいという課題があり、精度の高いバイタルデータを取得することは難しいとされてきました。
当社では、オリジナルのシリコーンゴムをベースとした高引裂き耐性のあるシリコーンゴムをベースとした導電性銀ペーストを伸縮配線用として開発を続けて参りました。
また、当社銀ペーストは、生体適合性がありストレッチャブルな配線が描け、導電性が良く比抵抗が10-4Ω・cm台という特長を有し、洗濯耐性もあるため、ウェアラブルバイタルセンシング用に注目 されています。
この度、ミツフジ株式会社のご協力のもと銀めっき糸からなる導電布と組み合わせることで、これまでのドライ電極では成し得なかった非常に低ノイズの心拍波形が体動時(歩行中など)でも測定できることが実証されています。
開発品について
高引裂き耐性シリコーンゴムDuraQ®は、当社オリジナルの処方技術により通常のシリコーンゴムが持つ特性に加え、低硬度(30A)で引裂き強度平均39.1N/mmと世界最高水準の非常に強い高引裂き強度を持ち合わせます。
強靭で耐摩耗性にも優れ、硬度は30A~70Aまで幅広いタイプに対応しており、生体適合性を備えます。
このシリコーンゴムをベースレジンとしてペースト化したものが開発品となります。プレーンタイプが絶縁性ペーストとなり、銀粉など導電性微粒子を配合したものが導電性ペーストとなります。
ウェアラブル心拍計電極としての用途
ミツフジ株式会社の製品である銀めっき糸からなる導電布と当社銀ペーストを組合わせて作製した電極(以下「新電極」)を例えばウェアラブル心拍計として使用することで、体動ノイズが非常に小さい心拍波形を測定することができました。 このように体動時でも補完加工されない生データとして心拍計測ができるため、日常生活をしながら連続して心拍測定が可能となり、医療用としても活用が期待できます。また、この新電極はリネン洗濯耐性を有することも実証しています。 |
歩行時実測データ(ノイズ1.6%) (ミツフジ株式会社ご提供データ) 胸ベルト型心拍センサーに採用(MITSUFUjI 01) |
想定される用途分野
- 運送、建築現場など各種暑熱ワーク
- 操縦士、運転士、キャビンアテンダントなど心労を伴うワーク
- スポーツ
- 医療、介護
- 自動車
- IoT、メタバース
ミツフジ株式会社について
本社 | : | 〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台1丁目7 けいはんなプラザ ラボ棟13階 |
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業務内容 | : | 銀めっき導電性繊維AGposs®及びウェアラブルIoT hamon製品の開発・製造・販売 医療機器の製造・販売 http://www.mitsufuji.co.jp |
- 本リリース内の測定値や数値、表記は代表値または一例であり保証するものではありません。
関連情報
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住友ベークライト株式会社 スマートコミュニティ市場開発本部