電動アクスルへの樹脂の適用開発テーマ「NEDO脱炭素省エネプログラム」への採択について

2021年11月1日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、社長:藤原一彦)「次世代電動アクスル市場開発推進プロジェクトチーム」にて取り組んでいる「電動アクスルへの樹脂の適用開発」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2021年度「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」に採択されました。
今後さらなる普及が見込まれる電動車への当社の高機能樹脂材料の適用で、脱炭素社会の実現に向けて貢献します。


電動アクスルへの樹脂の適用拡大を目指して、2020年1月に設置しました「次世代電動アクスル市場開発推進プロジェクトチーム」は発足以来、当社樹脂技術を活かした電動アクスル(e-Axle)への樹脂の適用開発を行ってきましたが、この度さらなる開発促進の為、NEDO脱炭素省エネプログラムへ応募し、その検討内容と省エネへの効果(原油量換算約50万kL/年、二酸化炭素排出量換算約240万t/年の削減効果:2040年/日本国内)が評価され採択されました。
検討内容については下記①から⑤で、電動アクスルの各部位への樹脂の適用による、小型・軽量化、低振動・低騒音、特に高出力時に発生する熱への対処方法についての開発及び提案となります。

ステータコイル直冷構造の開発
薄型高放熱パワーモジュールの開発
樹脂筐体(インバータケース、モータハウジング)の開発
高速回転可能なロータの開発
電動アクスルの評価技術開発

電動アクスルへの樹脂の適用開発


これら開発品を適用した最大出力150kW級の樹脂化電動アクスルを今年度中の組立を予定しており、その後、実際に動かしてデータを取得、放熱性向上等の性能改善を国内外の自動車関連大手に具体的に提案します。また本開発により製品の販売に留まらず、顧客の製品開発に寄与する技術提供を可能とし、当社樹脂事業のより一層の拡大を図るとともに脱炭素社会の実現に貢献します。



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本件に関するお問い合わせ

住友ベークライト株式会社 次世代電動アクスル市場開発推進プロジェクトチーム
nea@ml.sumibe.co.jp