アクリル変性高衝撃塩ビ板「カイダック」メタル調グレードの発売について

2021年10月25日


住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:藤原一彦)は、真空成形や圧空成形に用いられるシート成形用材料の主力製品である「カイダック®」にメタル調グレードを追加致します。

アクリル変性高衝撃塩ビ板「カイダック®」は、ポリカーボネートに匹敵する高い耐衝撃性に加え、すぐれた成形性や耐薬品性、難燃性を有するシート成形用材料として、長年にわたり医療機器や鉄道車両内装など各種産業用途に数多くご使用いただいております。

このたび、金属調の意匠を表現した「カイダック®」をグレードのひとつとしてラインナップすることに致しました。

「カイダック®」は数多くのカラーをラインナップしておりますが、これまで成形後に塗装することでしか出せなかった金属調の意匠を、金属を使用することなく弊社独自の配合技術を活かし「カイダック®」グレードのひとつとして表現することに成功いたしました。
塗装を不要とすることにより塗装剥がれの心配がなくなると同時に、塗装コストの削減だけでなくLCAによる温室効果ガス排出量削減につながる環境にも配慮した製品となっております。
(塗装対応比較で排出量▲15%)

今回の「カイダック®」グレードへの追加は、濃淡3色の色調を標準規格としてラインナップし、少量のご使用においてもお選びいただけるようにご準備しております。

近年増えつつある小ロット、多品種対応が可能なシート成形工法において、意匠面だけでなく環境に配慮した材料の選択肢が広がることで幅広い分野で安心してご使用いただけます。

カラーバリエーション:
左から アンバーメタル、グレイメタル、アイスメタル

 

特徴

塗装レスによる環境負荷低減

塗装工程がなくなることで全体工程における温室効果ガスの大幅低減に貢献します。(当社LCA計算 ▲15%)

塗装剥がれの不安を払拭

材料に着色することで塗装剥がれの心配がございません。

従来のカイダック®特性を維持

従来のカイダックの特徴である高い耐衝撃強度、すぐれた成形性、耐薬品性、難燃性を維持しております。

用途例

医療機器外装、鉄道車両内、その他産業機器ハウジング

鉄道車両

JR東日本(E233系埼京線)袖仕切り板
 
JR北海道(H5系新幹線)パッセンジャーテーブル

医療機器外装

歯科治療機 MRI
 
分析機器 配膳車
  • 売上目標 初年度50百万円/年、2年後1億円/年
  • 上市時期 2021年11月予定


関連情報

本件に関するお問い合わせ

住友ベークライト株式会社 産業機能性材料営業本部 
Tel:03-5462-8700