10月のP-プラス青果物 株式会社ヴァインヤード【ぶどう】 | 住友ベークライト株式会社

株式会社ヴァインヤード【ぶどう】

今月ご紹介する株式会社ヴァインヤードは山梨県の峡東地域と呼ばれる日本有数のぶどうの産地で『ここしかない素材で驚きと感動を』をモットーにもぎたてのフルーツをインターネット通販サイトで日本全国、そして海外にも出荷しています。

社長自身が山梨に移り住んで、ほぼ一年間を通してフレッシュなフルーツが味わえることに感動し、もぎたて直送でしか味わうことの出来ない美味しさを多くの人に楽しんでもらいたいと始めたネットショップ「甲斐国物語」。今では、取扱品目はもぎたてのフルーツをはじめ、ジュースや焼き菓子、アイスクリームにまで及びます。ヴァインヤード社のこだわりの美味しさを守って国内外に安心してお届けするためにP-プラスを採用していただいています。


『ここにしかない素材で驚きと感動を』をモットーに山梨の魅力を直送

「フルーツ王国」と呼ばれる山梨県では、多くの魅力的な果物が作られています。特に「ぶどう」「もも」「すもも」は国内最大の生産量を誇っており、もちろん、その“美味しさ”は誰もが認めるところです。山梨県のフルーツが美味しく育つのは、いくつかの地勢的な条件が揃っているからという理由があります。まず、昼夜の寒暖差が大きく、昼間に作られた甘味成分が夜に消費されず蓄積するというメカニズムがあるとのこと。また年間日照時間が日本一であることも、甘い果物が出来上がる大切な要素。さらに年間降水量が日本一少なく、土壌の養分が流されず吸収率が上がるといわれています。そして同地が水はけのよい扇状地であることも果樹栽培に適している理由として挙げられます。

今回の取材させていただいた株式会社ヴァインヤードの織田久美子社長が、この山梨の地に移住してきたのは今から20年前のこと。「私が移住してきた菱山地域は種無し巨峰が生まれた場所として知られています。この村の同じ組の方々は、私たち以外すべてぶどうを作っている農家さんだったのです」と当時のことを振り返ります。元々、織田さんは、東京でインターネット通販の仕事に従事していたのだとか。「それを知った近郊の若手農業従事者から、『自分たちの農産物を直接ネットで販売したい』という相談を受けるようになりました。私自身も山梨のフルーツに魅せられていたので、私の経験がお役に立つのであればと始めたのがインターネット通販サイト『甲斐国物語』です」

当時は、通販でぶどうを販売するという発想が世の中的になかった時代。この地区で獲られたぶどうは、専門家が「菱山ブランド」と呼んでおり、デパートや高級フルーツショップでのみ手に入れることができるような品質の良いぶどうを扱うことで注目が集まり、順調な滑り出しを見せたといいます。「スタート時はぶどうだけだったのですが、その翌年から桃やさくらんぼも扱うように。評判を聞きつけた若手生産者が集まってきて、販売規模も拡大していきました」

『甲斐国物語』最大の特徴は厳選された生産者グループを持っている点にあるといいます。

「現在は50軒ほどの生産者と対話をしながら、通販のプロとしての目線で消費者が求めている味や大きさを伝えつつ、房作りの企画段階から一緒に入り込んでいます。そして契約したものは全部買い取るというスタイルで運営。生産者も安心して協力してもらえる体制を作っています」

地域に密着した通販ならではの鮮度と品質でリピートも多いといいます。「私たちは『ここにしかない素材で驚きと感動を』をモットーに、もぎたて直送でしか味わうことのできない本当の味を届けています。生産者の方に袋詰めはせずに出荷してもらい、手間をかけさせない一方できちんと選果をしてもらっています。そしてさらにうちでもチェックする“二重選果”の体制で間違いのないものを届けています」

P-プラスのロゴを通じて鮮度へのこだわりを発信

そんなヴァインヤード社がP-プラスと出会ったのは、今から6年前のこと。海外への出荷が少しずつ増えてきた時期だったのだとか。

「せっかくの朝採りぶどうを、どこよりも新鮮な状態でお届けしたい、鮮度をキープして出したいという思いがありました」それには鮮度保持袋を活用すべきだろうと検討を開始。しかし、その当時はP-プラスの採用には至らなかったのだといいます。

「実は、自分一人で調べてサンプルを取り寄せて独自に実験をしたのですが、P-プラスの成績は芳しくなかったのです。ところがそれから3年後、バンコクへの出荷が決まったときに、商社から海外へ出すのなら是非にとP-プラスを勧められました。自分で試験を行った当時の記憶があったので、最初は躊躇したのですが、その時にP-プラスには野菜用やフルーツ用など、それぞれの生産物の特性に合わせた袋があるということを知りました」

すぐに大田評価CSセンターへ足を運んで、意見交換を実施。その過程で鮮度保持の仕組みをより深く理解してP-プラスへのイメージが180度変わったといいます。そこから評価試験を繰り返し、ぶどうの特性や呼吸量そして同社の流通形態に適した理想の鮮度保持袋を作り上げていったのだとか。

「現在は海外向けだけでなく、国内出荷分もすべてP-プラスに切り替えました。以来、品質低下に関するクレームは一切なくなりました。さらに試験の後には住友ベークライトのデザイナーと相談してオリジナルのフィルムデザインを施すことで差別化を図ることにしました。P-プラスのロゴは大変知名度が高く、鮮度へのこだわりを伝えることができます。海外向けの商品には英文で“鮮度を保持するこの袋に入れたまま保存してほしい”というメッセージを印刷。海外でも徐々に認知が広がっています」

八百屋が食べごろを伝える食文化をネット上で実現

朝採れフルーツの直販ということで、すでに鮮度が良い状態でお客様の手元に届くのですが、さらにそこにP-プラスを加えることで、お客様の要望に細やかにお応えしているのだとか。

「必ずしも届いた日、すぐに食べるわけではありません。P-プラスを活用することで、美味しい状態を維持したまま、特定の日に誰かと一緒に食べたいというお気持ちにも応えることができるようになりました。そして何よりも私たちが、お客様一人ひとりのためにひとつの袋にもこだわって丁寧に出荷しているという姿勢をきちんと伝えることができていると思っています」

最終的に目指すのは“八百屋さんのようなネット通販”だという織田久美子社長。「昔の八百屋さんは野菜やフルーツの食べごろを知っていて、それをきちんとお客さんに伝えていました。ぶどうも桃も適熟の時に食べるのと、そうでないときに食べるのとでは、まったく別のフルーツと感じるくらいに違います。八百屋さんが食べごろを伝えるという食文化をネット上で実現したい。一番美味しいときに味わっていただきたい。それが産地に根差し、自分たちの目で見て出荷している私たち通販事業者の役割だと自覚しています」

今はぶどうだけにP-プラスを採用していますが、今後は桃や他のフルーツにも活用したいと考えているのだとか。住友ベークライトの営業担当小林は、「生産者の思いのつまった、フルーツそれぞれの特性に合わせたものを提案したい、そしてパッケージデザインなどを通じて消費者に鮮度へのこだわりのメッセージがしっかりと届くようにするなど私たちも日々研究していきたい」と語ります。そして「織田社長の根底にあるのは、地域の魅力を多くの人々に伝えていきたいという熱い思い。P-プラスの鮮度保持効果もその一助になればと思います」と述べました。

お客様の情報

  1. 株式会社ヴァインヤード
  1. 〒405-0018 山梨県山梨市上神内川1162-6
    TEL: 0553-20-1655(平日10時~17時受付)
    Fax: 0553-23-5078(24時間受付)
  1. 物販サイト: 甲斐国物語
    https://www.rakuten.ne.jp/gold/kaikoku/
  1. インスタグラム:#甲斐国物語
    https://www.instagram.com/kaikoku_mono/
  1. フルーツ王国と呼ばれる山梨に移り住んで、桃、葡萄、柿、イチゴ、さくらんぼ、スモモ、ほぼ一年間を通してフレッシュなフルーツが味わえることに感動し、仲間の支援によりインターネット通販サイト「甲斐国物語」をスタートさせました。もぎたて直送でしか味わうことの出来ない本当の味、子供からお年寄りまで安心して口にできる食の安全、美味しさをお届けすることを約束し、常にサービス向上につとめて参ります。