ご紹介
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今月ご紹介するのは、JAびえいのアスパラガスです。 北海道のちょうど中央に位置する美瑛町。丘のまちと呼ばれ、春の土色、夏の緑、秋の黄金色、冬の白と、四季折々の色彩を見せその丘陵はまるでヨーロッパを思わせる美しいパッチワークの丘-。数多くのCMやテレビドラマ、映画撮影の舞台となってきました。その美しい風景と同じくらい人々を魅了しているのが、そこで育つ農作物の数々。中でも、ギフトとしても人気を誇るアスパラガスは毎年楽しみに待っている人もたくさんいます。そんな美瑛を代表するおいしい『アスパラガス』を待っている人の期待に応える鮮度でお届けするためにP-プラスを採用していただいています。 |
“地域ブランド”に込められた美瑛の魅力
北海道のほぼ中央に位置する美瑛地区。大雪山国立公園十勝岳連峰の裾野からなだらかな丘陵が広がる、とても美しい人気観光地として知られる場所です。朝晩の寒暖差が激しい内陸性気候を有し、春夏秋冬がはっきりしているため、一年を通じて、四季の移り変わりを楽しむ観光客が訪れています。春の土色、夏の緑、秋の黄金色、冬の白と、四季折々の色彩を見せその丘陵はまるでヨーロッパを思わせる美しいパッチワークの丘-。数多くのCMやテレビドラマ、映画撮影の舞台となってきました。
この気候の特徴が、美瑛地区の農産物の栄養や甘味を育んでいる一方で、ところどころに傾斜が見られる丘陵地帯であるため、平坦な土地に比べると生産者のご苦労も多く、必ずしも農作業がやりやすい場所ではありません。生産者のたゆまぬ努力と工夫により、地域の農業が発展を続け、この土地にあった魅力的な生産物が生まれてきたといえます。
その美瑛地区の農業生産者を影日向から支えているのがJAびえいです。昭和23年に誕生した歴史ある組織ではありますが、いち早くJAを主体として販売、PR活動に注力。全国的に見ても珍しいJAとして、注目を集めてきました。
「JA直営の販売活動拠点として「美瑛選果」をオープン。JAびえいの農産物を扱っているこのアンテナショップは、美瑛地区と新千歳空港、東京の有楽町にもあります。美瑛本店に併設するフレンチレストラン「レストラン・アスペルジュ(フランス語でアスパラガスの意味)」はミシュラン北海道で星を獲得しています」というのは、JAびえい販売部青果課の川崎主任。加工品の販売にも力を入れており、WEBショップも好調。あらゆるチャネル展開、および手段を講じながら、美瑛という地域ブランドの育成に努めてきたのだといいます。
美瑛の地域ブランドを体現するアスパラガス
数ある美瑛ブランドの生産物の中でも、もっとも広く認知されているのが、アスパラガスでしょう。
「私たちが生産しているアスパラガスはこの地域ならではのラスノーブルという品種です。とにかく柔らかくて甘味が強い。さっとゆでるだけのシンプルな調理法でもおいしさが実感できる、非常に素材の力が強い野菜です」とアスパラガス生産部会長の横山さんは力強く語ります。実はこの品種は美瑛エリアでしか生産されておらず、しかも一定期間でしか味わえないという希少性から、現在はギフト商品として毎年楽しみにしているというお客様も多数いらっしゃるのです。
そんな人気の青果ですが、非常にナイーブな農作物でもあり、風が吹くだけで曲がりやすいため、25センチ以上伸ばさずに収穫する必要があります。しかし天候の良い日には1日で5センチも伸びるアスパラは、手作業で素早く収穫する必要もあるのです。また収穫後の鮮度保持の面においても、地中から伸びる若芽を収穫し、食するので、未熟な果実の状態で収穫する青果と同様に非常に鮮度が落ちやすい“生産者泣かせ”の農産物のひとつではあります。しかし、まさにこの地域でしか収穫できない、美瑛の地域ブランドを体現するような生産物といえます。
このアスパラガスの魅力を、しっかり消費者に届けるためには鮮度保持はとても重要。以前は、美瑛特産であるアスパラガスの輸送には苦労していたのだといいます。
「アスパラガスは他の農作物に比べて劣化も早く、収穫して3日もすれば、アスパラガス本来の魅力が失われてしまいます。せっかく生産者が手塩にかけて育て上げて慎重に収穫し、丁寧に出荷したにも関わらず、最終ランナーである輸送の場面で著しく品質劣化させては意味がないと思っていました」
当初は氷を使った冷却輸送も試みたのだといいますが、逆に凍結が起こったり、それによってとろけなどが生じ、クレームも多発していたのだとか。
「非常に美味しいアスパラガスなので、早くからギフトの企画もあったようなにですが、とにかく当時の輸送方法では、受け取った側のお客様が箱を開封した時、そこに劣化したアスパラガスがあったとしたら…。これまで積み上げてきた美瑛という地域ブランドが棄損されてしまう恐れがあると断念していたようです」
ギフトを可能としたP-プラスのチカラ
鮮度保持の問題で悩んでいたときに、出荷先のお客様の方から“当社への納品にはこれを使ってほしい”と指定されたのが、P-プラスだったのだといいます。JAびえいとしても、この鮮度保持の問題に関しては長年悩み続けていたので、すぐにサンプルを取り寄せて試してみたのだとか。 「使用してみると明らかな効果を実感しました。まずは、スーパー向けに青果売り場に並べるアスパラガスの出荷用として採用しました。採用した結果、品質劣化によるクレームが激減したことを受け、採用から1年後に、P-プラスを活用したギフト商品の出荷を開始しました。それ以降、品質劣化のクレームもほとんどなく、当初心配していた地域ブランドに傷をつけることもなく、美瑛が誇るアスパラガスの魅力をそのまま消費者にお届けすることが可能になりました」 今後も美瑛のブランドを守り、他の生産地との差別化を図りながら、認知を広げるためには、鮮度保持は重要にキーになるという川崎さん。「アスパラガスのみならず、美瑛という野菜の産地名を前面に押し出しながら拡販していくためには、住友ベークライトの協力は必須と考えています。P-プラスに限らず、鮮度保持ができる製品、アイデアがあったらご提案をいただき、前向きに検討したいと思っています」と鮮度を保持する包材としてだけでなく美瑛というブランドの信頼を担保する要素として信頼を置いていただいています。 川崎さんもお若いのですが、美瑛地区の生産者の方々も、着実に代替わりが進んでいるといいます。農業の魅力を次世代につないでいくために努力と工夫を重ねている、そんな美瑛地区の方々が大切にする地域ブランド維持のお手伝いができれば幸いです。 |
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