ご紹介
今月は、P-プラスから誕生した「結露防止」機能を持った鮮度保持フィルムを採用いただいているお客様を紹介いたします。
P-プラスは青果限定というイメージが強いのですが、この結露防止という特徴を持ったフィルムは、過剰な水分が鮮度の劣化につながる食品に効果を発揮します。
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さて、今回ご紹介する、そば処一力屋は東京都墨田区で地域の人に愛されるお蕎麦屋さんです。家族で経営される同店がお祭りのような忙しさになるのが、大晦日。お店で年越しそばを食べる人は減っているそうですが、その分「お家でゆっくり食べてたい」というお持ち帰りの需要が増加。しかし生の蕎麦は鮮度の保持がとても難しい食品の一つ。冷凍や防腐剤を使用しない方法では出来るだけ早く食べることが、おいしくいただく最も良い方法なのです。持ち帰りの蕎麦にお店で食べる味を求めるお客様の要望に応えるため、店主の小椋さんがたどり着いたのが「結露を防止する袋」でした。 |
地元密着型・下町の“大衆的な名店”
東京都墨田区は、隅田川と荒川に挟まれた東京の下町情緒が溢れる地域。東京の新名所、東京スカイツリーのおひざ元「京成曳舟」駅からほど近い場所にある「そば処一力屋」は、地域の老若男女から愛される、“昔ながら”のお蕎麦屋さん。定番の“もり・かけ”から天ぷらそばまで、40種以上もの豊富なメニューを揃え、そのボリュームもたっぷりだと評判です。
一歩足を踏み入れるだけでホッとするような、親しみやすい雰囲気の店内で味わうだけでなく、出前にも対応。お求めやすいお値段設定と伝統の味を守り続けてきた、下町の“大衆的な名店”として人気を集めています。
2代目の店主である小椋雅人さんを中心に、先代であるご両親と奥様のご家族ぐるみでこの忙しいお店を切り盛り。アットホームな雰囲気も魅力です。
「創業から52年。お客様の8割が昔から通ってくれている常連さんです。誰からも親しみやすいお店づづくりを心掛けながら、毎朝、店の地下に設置した製麺機で仕込みをしています」
年越しそばに“お持ち帰り”需要が増加
そんな地元密着型のそば処には、毎年、大みそかになると、年越しそばを求めるお客様がたくさん訪れるといいます。
「その日一日で、普段の日の3~4倍の数量が出ます。まさに、お祭りみたいな騒ぎになりますよ」
店舗に食べにくるお客さんももちろんいますが、最近は自宅でテレビを見ながら年越しそばを楽しむ人が増えているのだとか。そんなニーズに応え、こちらのお店でも、大みそかには店頭でお持ち帰り用そばを販売。すぐに食べられるように、ゆでたおそばにつゆと天ぷらを添え、箱に詰めて提供するタイプのものと、自宅でゆでてもらう生蕎麦の2種を用意。以前は、生蕎麦をその場で袋やパックに詰めてお渡ししていたといいます。
「家に帰ったらすぐにゆでてほしいと伝えているのですが、お客さんも大みそかは忙しいですから、そのまま冷蔵庫にいれてしまうことが多い。そうすると麺が乾燥して、ゆでたときにそばがぼろぼろになり、“お店で食べるのと味が違う”という話になってしまいます」
乾燥も防ぎたいし、店も運営しているので、作業効率を上げたい。その二つの願望を満たすために、事前に生蕎麦を袋に入れておいて、販売するのはどうか?と考え、試してみたとのだといいます。
「そうなると、今度は袋の内側で結露して、お客さんが自宅に持って帰った頃には、その水分が麺に戻ってくっついてしまう。蕎麦としての風味を損なってしまいますよね。どうやってもやってもうまくいかないな…と思っていました」
結露防止フィルム袋の効果を目の当たりに
効率よくお店を回しながら、しかもおいしい状態を維持するにはどうすればよいか?何か対策はないかだろうか?と情報を収集していたところ、包装用品メーカーから結露防止用の袋があると紹介を受けたといいます。
「早速サンプルを取り寄せて試してみました。生麺を袋に入れて、冷蔵庫ではなく、冬場の寒い場所に置いておいたら、結露もしないし乾燥もしない。一晩おいてもまったく劣化しないことがわかって、2017年の大みそかに使ってみようと思いました」
前日の営業が終わった後、夜に製麺して、いつもの4人家族以外に、兄弟の家族を呼び寄せて、みんなで協力しながら袋詰め作業を行ったといいます。その結果、もちろん、お客様からは一切、劣化のクレームもなく、お店の運営と店頭販売の両立がスムーズに行うことができたといいます。
「私たちの店以上に、人手不足で悩んでいる個人経営のそば店は他にもたくさんあります。そういった店にこの結露防止フィルム袋の効果を説明したいと考え、私が所属する東京都麺類協同組合 江東ブロックの青年会の会合で話をしました」
すると賛同する店がいくつか現れ、試してみたい、共同購入してみたいという声があがったといいます。
「やはり、どの店も、人手が足らないから効率よくやりたい。店の味を家でも楽しみたいというお客さんの期待に応えたいが、質の悪いものは出したくないという、そんな共通の悩みがあることがわかりました。この袋を使って、前日に仕込んでおければ、すべてが解決すると思っていました」
P-プラスが店主の高齢化をサポート
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ところが、先の包装用品メーカーに問い合わせると、「今は扱っていない」との回答が。まだ発売間もない商品で、今はサンプル段階なので標準の商品のラインナップとしては扱いがないとのことだったのです。 「商品名もわからなかったので“結露防止・袋”といったキーワードで検索すると、すぐに住友ベークライトのP-プラスに行き当たりました。ホームページの説明を読んで、この袋に違いないと思って問い合わせをしたのです」 すぐに営業担当者からコンタクトがあって、サンプルを入手。他の店にも配布して、試してもらったら、大きな反響がありました。 「P-プラスを見つけることができて本当に安心しました。大袈裟かもしれませんが、これで今年の大みそかも乗り切ることができると思いました」 この業界に限ったことではないのですが、個人経営のそば店もご多分に漏れず、店主の高齢化や後継者不足に悩んでいるといいます。 「年寄りが大みそかに、店を開きながら年越しそばを売るというのは、大変なことです。でも、そこは逃したくないチャンスでもあるし、私たちとしては、この年越しそばの風習を守っていきたいという思いもあります。このP-プラスの存在が、もっとたくさんの蕎麦屋に知れ渡ったらよいですね」 小椋さんのおいしいそばを食べてもらいたいという強い思いとそれを実現する探求心と行動力。今後もP-プラスが問題解決の一助となれれば幸いです。 |
さて、この「結露防止」タイプのP-プラスは青果物以外の食品としては、まだまだデビューしたばかり。用途もそばに限らず、「結露」が鮮度低下につながる食品に活用が可能です。使用していただくお店の方の生の声や資材メーカーの方々などのニーズをお聞きしながら、より多くの方に愛される製品になるよう青果物の鮮度保持で培った知見を活かしながらチャレンジいてまいります。 |
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お客様の情報
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そば処一力屋 〒131-0041 東京都墨田区八広1-7-14 昔ながらの名店「そば処一力屋」は味よし!ボリュームよしと、どなたでもご満足して頂けるお店です。基本の「もり・かけ」から天そばまで全40種類以上のそば・うどんを楽しむ事ができます。 ※宅配も承りますので、店舗へご連絡下さい。 |