ご紹介
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今月ご紹介するのは、株式会社栄農人(エナジー)が販売を開始したカット野菜です。長野県諏訪郡富士見町で『日本の農業に「エナジー」を』をモットーに、全国から集まった若手社員が中心になって事業を行っています。栄農人では、生産のみならず流通も自分たちの手で行い、産地と販売店を直接結ぶことで新鮮な野菜を消費者の食卓に届けたいと考えています。 産地直送だからこそ、より厳しい鮮度へのこだわりを持って、おいしい野菜を安定して消費者へお届けできるよう、P-プラスを採用していただいています。 |
若者が魅力を感じる農業システムを確立
長野県諏訪郡富士見町は山梨県との県境付近に位置。平均標高1132mという高原地帯の中の開かれた場所に、株式会社栄農人(エナジー)が管理する農園があります。
「栄農人は、従来の日本の農業が持つ『ダサい』『きつい』『儲からない』というイメージを払拭。若い人の目に魅力的に映る、カッコいい農業スタイル、そして永続的・発展的産業として確立していくことを目指している企業です」というのは同社、企画担当の山田さん。その言葉通り、同社には農業従事者に限らず、北海道から九州まで、津々浦々から集まった志のある、20代から30代の若手社員が中心になっています。
「元々、同じ長野県でも山の向こうにあたる上田市出身の代表が、高原野菜の生育に適した、この富士見町を生産拠点として選択しました。朝晩の寒暖差が激しく、日本一降水量が少ないという環境は、栽培上、品質が安定しやすく、また野菜の糖分やビタミンなどの成分がより多く生成されることが期待でき、美味しさという点でも違いを出しやすい」
また、海岸から離れた内陸に位置するため雲が出にくく、特に夏場になると各地に比べて日照率が高くなるという地域的特徴も。
「それだけ日照時間が長くなるので、特に葉物野菜はしゃきしゃきとして甘みも強い、みずみずしい野菜が育つ、そんな環境にあります」
栄農人の最大の特徴は、生産のみならず、流通も自分たちの手で行うという点にあります。この富士見町という産地と販売店を直接結ぶことで、なるべく新鮮な野菜を消費者の食卓に届けたいと考えています。
「自分たちで作って、自分たちで売るという流れを基本としています。その日の明け方から朝に収穫した野菜をその朝のうちに出荷。午前中ないしお昼前には、関東圏、関西圏それぞれのスーパーの店頭に並ぶような、そんな取り組みを行っています。一般的な農家さんではできないことを、企業として規模感を持って、しっかりやっていく。永続的かつ魅力的な産業にしていくためには、やはりこれまでとは違う新たなチャレンジも必要になります」
6次産業化を目指してはじめたカット野菜
農業を魅力的な産業へと進化させるために挑戦を続ける栄農人。農業という1次産業に、2次産業にあたる製造業とサービス業にあたる3次産業を掛けあわせ、いわゆる“6次産業”へと進化を果たしたいという思いから、今年の10月、生産拠点に近接する場所に、カット野菜の生産工場を立ち上げました。最近、スーパーやコンビニで多く見かけるようになったカット野菜。核家族化が進んだり、個食の機会が増えたりと、「簡単」「便利」「時短」といった需要が増えており、栄農人でも、そういった時代のニーズに合わせた商品企画を積極的に進めているのだとか。キャベツなど定番商品の他にも、焼肉野菜セット、八宝菜セット、青菜炒めセットといった消費者目線で企画した便利な商品がラインナップされています。
「規格外で出荷ができない野菜を、ロスなく活用したいという思いもありました。せっかくの美味しい野菜ですから、勿体ないですよね。産地のすぐそばで加工して出荷ができる流れを作ろうと考えました。せっかく鮮度の良い野菜を使うのですから、殺菌・洗浄工程において、従来手法である次亜塩素酸ナトリウムを使用せず、中性の電解水を使用。開封時に塩素臭のない、安心安全なカット野菜をお届けしています」
栄農人がカット野菜の包装材としてP-プラスを採用した理由のひとつにも、この鮮度への強いこだわりがあるといいます。
「“産地直送”とうたっている以上、消費者としても“野菜の鮮度が高い”のは当たり前という高い期待値を最初から持っています。私たちは、そういったニーズに丁寧に応えていかなければならないと考えていました。元々、当社では枝豆の出荷にP-プラスを使用するなど、その鮮度保持効果の高さはすでに理解をしていましたが、通年出荷を行うカット野菜に使用するのははじめてのこと。今回、10種類のカット野菜の販売を開始したのですが、住友ベークライトには、野菜のそれぞれの特性に合わせて空気の透過量を設定してもらい、最適な袋を提案していただきました」
今後も利益を生む農業を仕掛けていく
顧客となる量販店のバイヤーは、すでにP-プラスの効果を認知。商談の段階で、すでに期待の大きさを感じていたのだといいます。
「“P-プラスを使おうか”と考えていると伝えたら、先方のバイヤーさんが『それはぜひお願いしたい』とおっしゃいました。ある意味、P-プラスのブランド力と実績も、私たちを後押ししてくれる一つのアピールポイントになったのは確かです」
P-プラスに包装された栄農人のカット野菜の出荷量は、発売以来、順調に推移しているのだとか。同社にとって、また新たな事業の軸のひとつになりつつあると感じていると山田さんは言います。
「カット野菜のように、利便性という付加価値を持つ商材への需要がどんどん高まっていると感じています。今後は、鮮度が保持できる流通体制をさらに突き詰めていけば、小売りさんがバックヤードで行っている袋詰めなどの作業も、当社で請け負うことが可能になるかと思っています」
農業を軸に、事業の領域を拡大していくことで企業力を高めていこうと考えているという栄農人。今後もしっかり利益を生む農業を仕掛けていくことで、これからの日本の農業の担い手にとって魅力的な産業へと昇華させていくことでしょう。私たちが提供するP-プラスもまた、そんな同社の飛躍をバックアップできればと思います。
お客様の情報
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株式会社 栄農人(エナジー) 〒399-0214 日本の農業に「エナジー」を。 栄農人では、生産のみならず、流通も自分たちの手で行い、富士見町という産地と販売店を直接結ぶことで、なるべく新鮮な野菜を消費者の食卓に届けたいと考えています。最近、開始したカット野菜の販売では「簡単」「便利」「時短」といったお客様のニーズにあった商品を企画し、産地直送のおいしさを手軽に楽しんでいただけるよう日々、チャレンジを続けています。 |