アライド コーポレーション【パクチー】

ご紹介

今月ご紹介する株式会社アライド コーポレーションは、タイ直輸入の本格食材から簡単調理の調合済み調味料まで、幅広いラインナップのタイ・エスニック食材をとり揃えています。

今年4月よりタイハーブ・生野菜の飲食店向け販売事業をスタートしました。

P-プラスの鮮度保持技術を取り入れることで品質の安定化と、産地リレーによる周年的な安定供給を行うことで、タイ・エスニック市場のさらなる需要拡大に貢献しています。



タイ料理を日本に広めてきた企業の挑戦

株式会社アライド コーポレーションは、日本のエスニック、特にタイ料理ブームを牽引してきたリーディングカンパニーとして知られる存在です。単なる一過性のブームに終わらせることなく、多様な食文化を提案。私たちの生活の中に定着させたのも、同社の功績といえるでしょう。

「現地で流通する調味料の輸入卸からはじまりましたが、やがて簡単に本場の味を楽しむことができる“調理セット”の販売にも着手。レストラン様への供給のみならず、『調味料を集めるのが大変』といった声にお応えすることで、一般のご家庭の食卓にもタイ料理の美味しさを浸透させてきました」と同社販売促進部の志田さんは語ります。

常にチャレンジを続けてきた同社が2015年、新たに生鮮野菜の取り扱いに着手。タイにおける日本食人気を支え、日本の農業振興への貢献を目的とした、日本の生鮮野菜の輸出事業をスタートさせました。

「従来、航空機を使用することで高価なものとなっていた日本の農産物を、特殊なCAコンテナを用いた船便で輸送することによって、コストを抑えることに成功しました。日本の青果物のおいしさと品質をより身近なものとし、現地における日本料理の地位向上に貢献。さらなる市場拡大をめざし、その手応えを感じているところです」

そのような新たな試みを進めるうえで、課題となっていたのは青果物の鮮度。効果的な手法や包材の情報を収集する中、パートナーシップを組んでいた群馬のサツマイモ農家の方から紹介されたのがP-プラスでした。当時は採用には至りませんでしたが、このビジネスを進めるうえではいずれ、検討する機会があるのではと認識していたといいます。


タイ料理に欠かすことのできないハーブ

さらに同社は2017年に、新たな試みとしてタイハーブ・野菜の販売をスタート。国産のハーブ類を国内のタイ料理店に販売することで、料理のレベルアップを図りたいという思いがあったといいます。

「ハーブはタイ料理店にとって欠かすことのできない食材ですが、国内における流通量も少ないため価格も高騰。充分な量を確保できず、代替品を使用する店も少なくありませんでした。私たちの中には、“せっかく調味料類は充実しているにも関わらず…”といった歯がゆい思いがずっとあったのは確かです」

特に、近年、ブームとなっているパクチーは、タイ料理のみならず、インド料理、中国料理、ベトナム料理、メキシコ料理など幅広く利用される万能のハーブ。その過剰なまでの人気ぶりにより、さらに入手が難しくなっていたといいます。

「そのようなタイ料理店が抱える課題を解決するために、私たちは全国各地の農家を回って栽培の依頼を行い、それを買い上げてレストランへ卸すという事業をはじめることにしたのです」

パクチーは夏場に弱く、気候の変化に敏感なため、南は宮古島から東は茨城県まで、生産地をリレーしながら供給する体制を構築。そのすべてを同社が契約する横浜南部市場のロジスティックセンターに集約し、そこで選別した後に、大手外食・中食チェーン、大手量販店にスピーディに出荷します。

「パクチーやガパオのような葉物類は“脆弱野菜”と呼ばれるように、すぐに黒ずみや溶けが発生します。そこで、国産野菜の輸出事業を展開する際に情報を得ていたP-プラスを使用することを決め、少しでも長く、鮮度を保ち、美味しく香り高いタイハーブをユーザーにお届けしようと考えました」


日本のタイ料理店1000店舗への導入を目標に

P-プラスの採用を決定し、志田さんも青果物評価センターを訪問。実験結果を目の当たりにしたときには驚いたといいます。

「パクチーの葉はすぐに黄色く変色してしまうものですが、P-プラスに入れておいたパクチーは青々としており、その違いは目に見えて明らかなものでした」

P-プラスの鮮度保持力の高さを実感した同社は何度も青果物評価センターに足を運び、あらゆる物流パターンを想定した実験を繰り返します。

「例えば、発泡スチロールに入れてみたり、段ボールに入れたらどうなるかなど、あらゆるパターンで実験を繰り返しながら、どのような包装状態で、どのように流通すれば、どのくらいの期間、鮮度が保持できるのだろうかとシミュレーションを行い、その結果をベースに、お客様からの注文フローやリードタイムといったルールづくりを行っていきました。さらに使用するP-プラスの表面に、この袋がどういった効果を持つものなのかを示すために、英語、タイ語、日本語の3ヶ国語による説明文を印字。付加価値をつけることで競争力を高めています」

最終的には、日本全国のタイ料理店1000店舗への導入を目標に営業活動を展開しているという同社。全国に1800店のタイ料理店があるというので、その55%にあたる大きな目標を掲げていますが、供給開始以来、順調に推移しているといいます。

「創立当時から一貫して“タイ料理の一般化”を大きな目標に掲げてきました。甘み、辛み、酸味が複雑に絡み合って生まれてくるタイ料理独特の味のアクセントになっているハーブは欠かすことのできない存在です。P-プラスの鮮度保持力を武器に、その鮮度と味を保持することが私たちの使命と自覚しています」

さらに今後はレモングラスやガンガラーなど、タイ産ハーブの輸入も検討。タイと日本の農産物を相互に輸出入する、新たなビジネスモデルにもチャレンジする予定だといいます。今後もますますP-プラスの鮮度保持力が同社のビジネスに貢献できる場面も増えていきそうです。

お客様の情報

株式会社アライド コーポレーション

    〒225-0011
    神奈川県横浜市青葉区あざみ野1-4-3 三橋ビル5階

アライドコーポレーションでは、タイ直輸入の本格食材から簡単調理の調合済み調味料まで、幅広いラインナップのタイ・エスニック食材をとり揃えております。2017年4月よりタイハーブ・生野菜の飲食店向け販売事業をスタートしました。当社ではMA包装を利用した鮮度保持技術を取り入れることで品質の安定化と、産地リレーによる周年的な安定供給を行うことで、タイ・エスニック市場のさらなる需要拡大に貢献したいと考えております。