ご紹介
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今月ご紹介するのは、弘果 弘前中央青果様の『ハローキティバナナ』です。 発売から来年は20年を迎えるのこのバナナの人気の秘訣はエクアドル産の大振なバナナをHSB(Hiroka Sweet process for Banana)という特殊製法を施す事で、バナナ特有の“青臭さ”と“渋み”を取り除き、“甘さ”・“コク”・“香り”を引き出していることです。 さらにそのおいしさを保って消費者へお届けする為にP-プラスを採用していただいています。 |
バナナの消費量が日本一の青森県
弘果 弘前中央青果株式会社は弘前市に昭和46年に設立されて以来、弘前市と津軽地域を代表する公共的総合卸売市場として、生産者と消費者を結ぶ大切なパイプ役として、さらには世界に誇る青森りんごの流通拠点として、その使命を果たしています。
青森の果物と言えば、まずりんごを思い浮かべます。しかし、青森県は1人当たりのバナナの消費量が日本一といわれるほど、全国でも珍しいバナナ好きとして知られています。
そんな青森において、弘果 弘前中央青果が販売する、P-プラス包装された「ハローキティバナナ」は、青森県を中心に、北海道、東北北陸、東京方面に販売されており、年間100万パック以上もの量が流通しています。
また近年は「ハローキティバナナ」に採用されているHSB(Hiroka Sweet process for Banana)製法による加工バナナが県外から評判が良く、更なる販売拡大を目指しています。
「バナナ専用室」に入れてじっくりと完熟状態で
消費者に美味しいバナナをいつでもご提供できるようにとの思いから完熟バナナの「ハローキティバナナ」を開発。
「ハローキティ」キャラクターバナナの人気の秘密は、特殊な加工をしている点です。これをP-プラスフィルムで密封包装することで、色が全体に回った状態で流通させても、完熟の目安である「シュガースポット」(茶色の斑点)が出るのを抑制するだけでなく、密封包装内でさらに果肉を追熟させるため、食味が飛躍的に向上するのです。
そのため、「フィリピン産の高地栽培のバナナよりおいしい」という評判さえあるほど。とくに弘前中央青果から販売される「ハローキティバナナ」は、すべてエクアドル産の大振りで太いバナナを使用しており、〝ねっとり〟して熟成度の高いバナナとして、青森県民にはとくに好評だといいます。
おいしいバナナを作り上げるまでの試行錯誤の歴史
いまや不動の地位を確立している「ハローキティバナナ」ですが、ここに至るまでには弘前中央青果の試行錯誤の歴史があります。
平成6年ごろ、バナナの相場が低迷し投売りが続いていました。当時は、とくに夏場のスーパーでの販売において、食味が悪いうえに高温のため日持ちが悪く、バイヤーや仲卸業者から「店もちが何とかならないのか」「おいしいバナナはないか」という声が高まっていたのだといいます。
県内でもバナナ加工販売のシェアが高かった弘前中央青果は、自社で研究・試験に取り組むことにしました。
何とか店もちを良くする方法がないか、とパックバナナを試験してみましたが、全て手探り状態だったため失敗の繰り返し。その結果、やっとたどり着いたのがP-プラス包装だったのです。
ただし、地元青森県はフィリピン産より、エクアドル産の甘味の強いまろやかなバナナが好まれますが、フィルム包装だけでは甘味が乗りません。そこで発案されたのが、特殊な加工を施してP-プラスでパックする方法。これなら、店頭に並べてみると日持ちがするばかりか、店頭で陳列している間にもさらに甘味が増し、味がまろやかになるという現象が生まれました。
結果的には、P-プラスで店持ちが良くなった分、バナナの熟成が進み、美味しいバナナが誕生したのです。
この手法を開発したのが平成8年ごろのこと。当時は、これを「完熟バナナくん」という名前をつけ、P-プラスフィルムに、バナナがサングラスをかけてサーフィンをしているキャラを印刷して使っていました。しかし、販売した当初はあまり売れず、1日30ケースが限度だったといいます。
そこで、思い切ってお客様のターゲットを若年層に絞ろうと、「ハローキティ」のキャラクターを採用することにしたのが平成11年11月のこと。ここに現在の「ハローキティバナナ」が誕生したことになります。
その効果は徐々に表れ、14年から16年へと非常に伸びました。平成17年ごろからは、各ブランドがフィリピン産の現地パック物を増やしてきましたが、人気は衰えず、18年12月には、P-プラスを利用したキティバナナ誕生10周年を記念して、テレビCMなどを利用したプレゼントキャンペーンを実施。CMの効果はてきめんで、期間中に10万7千パックの販売を上げたほど。
また、キャンペーンの応募が、県内だけでなく東北各県からも多数の応募があったことでも、「ハローキティバナナ」の人気が当時すでに広く普及していたことを裏付けています。
しかし、近年は円安によりバナナの価格が上昇し、「ハローキティバナナ」も値上げを検討しましたが、最終的には消費者に今までと変わらない価格で買ってもらいたいという思いから、量目を1袋(3~5本入)550g以上に変更しました。
「ハローキティバナナ」は、来年11月に満20年を迎えます。この節目の年を記念して、「ハローキティ」の意匠もマイナーチェンジすることを計画しています。また包装デザインの変更のお披露目を兼ねて、大々的なキャンペーンを展開する予定です。
お客様の情報
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弘果 弘前中央青果株式会社 〒036-8601 青森県弘前市末広一丁目2番地1 TEL: 0172-27-5511 弘果 弘前中央青果では今回ご紹介した『ハローキティバナナ』の他、当社が栽培指導・規格出荷を行なっている『つがりあんシリーズ』など豊かな自然の恵みを受け大切に育まれた青果物を津軽から食卓へお届けしています。 |