ロジスティックきのこ販売【しいたけ】

ご紹介

今月ご紹介するのは、有限会社ロジスティックきのこ販売様のしいたけです。

菌床の完全パネル栽培という手法を用いて手間をかけた美味しくて高品質なしいたけを年間を通じて安定提供しています。

しいたけの香りと食感を保持し、消費者の心を離さない生産・流通体制を作りの実現のためにP-プラスを採用していただいています。



有数の農産地・深谷で高品質のきのこを生産

平成18年、旧深谷市をはじめとする3つの自治体の合併によって誕生した深谷市。利根川と荒川に挟まれた埼玉県北部の平野部に位置しています。これら2つの河川の恵みによって育まれた豊穣な大地は、質の高い農産物の生産には最適。

なおかつ東京から70キロメートル圏内という立地と交通の便の良さも相成って、首都圏需要に応えながら発展を続けてきました。現在では国内でも屈指の農産地として知られる存在となっています。

深谷と言えば、まず第一に「ねぎ」を思い浮かべますが、他にもほうれん草やブロッコリーの生産も盛ん。ハウスで栽培されているチューリップやユリなどの花卉の出荷も多く、農地のみならず、出荷拠点や加工場、農業生産法人などが、ここ深谷に集まっています。

そんな深谷市の中心部にあたる宿根エリアに、有限会社ロジスティックきのこ販売の出荷拠点があります。同社は東北産地を中心としたバラしいたけを仕入れスーパーや量販店の希望に応じた形でパッキングをしており、産地側の人手不足を解消する役割を担っています。

また全国各地のきのこ生産地とのネットワークを結ぶことで、流通が求める安定供給体制を実現しています。

ロジスティックのみならず、自らも高品質のしいたけの生産を実施。同じく深谷市内の三星ファーム(ロジスティックきのこ販売の生産部門)にて、菌床の完全パネル栽培という手法を採用した生産拠点を運営しています。

徹底した温度管理によって外気温に左右されることなく、年間を通じて安定した品質を保持。外気を遮断するため害虫等の被害も少なく、衛生管理面にも優れています。

オートメーションを駆使して大量生産するのではなく、あくまで手作業にこだわった高品質のしいたけの生産を心がけ、価格競争にさらされるのではなく、付加価値の高い商品を適正価格で販売することを旨に会社を運営しています。


鮮度を保持する上で生じていたいくつかの課題


このように手間暇かけて生産されたしいたけは、多くの消費者からの評判を集めています。口の中に広がる風味と、しゃきしゃきとした歯ごたえは格別で、シンプルに焼いて食べればその差は歴然。その品質の差は、おがくずに米ぬかやふすまなどを加えて作った培地の栄養素によるものが大きいと言います。

さらに、刻々と品質が変化するしいたけを最適なタイミングで収穫する熟練の作業者の鋭い目も重要なポイントに。生産者の姿勢がダイレクトに反映されます。

また、しいたけの評価を大きく左右する風味や歯ごたえは、収穫から時間がたつほどに薄れてしまうもの。そのため流通から販売、そして家庭までに至る鮮度保持が重要になります。従来、しいたけの鮮度保持といえば、トレーパックや密封包装、脱気包装する方法が主流でした。

ところが密封包装は外部からの酸素を遮断してしまうため、時間がたつと嫌気発酵してアルコール臭など異臭がするようになります。

逆にオープン包装では、経時による重量変化も激しいため、出荷した時点では所定量をパッケージしていても、店頭に並ぶ時点では目減りしており、それが流通サイドからのクレーム対象になっていました。

さらに、有限会社ロジスティックきのこ販売に限った問題ではありませんが、パートの高齢化、地域の労働力不足なども深刻化。ピロー包装機をはじめとする機械化も必須な状況にありました。


“信頼”を武器にチャレンジを続けていく


そんな問題を抱えていた同社の星野社長は、首都圏の卸売市場を通じて住友ベークライトのP-プラスと接点を持ったと言います。

同席していた星野克明さんも、比較実験の結果を目の当たりにして衝撃を受けたと振り返ります。「その差は歴然としていました。結果を目の当たりにして、すべての問題が解決されると感じました。P-プラスを採用することで、包装内の酸素と二酸化炭素をバランスよく安定させ、時間がたっても特徴ある風味が損なわないようになりました。さらに封入用に導入したピロー包装機は1分間で18袋を処理。従来の3倍の量のパッケージが可能となりました」

また、寒い冬だけでなく高温期にも流通させなければなりません。毎年日本で一、二の暑さを記録する埼玉エリアで安定した流通を行うには不可欠なアイテムとなりました。

さらに作業の平準化も可能となり、以前のように収穫日に急いで出荷せずとも、若干日程をずらすなどの出荷調整もできるようになりました。棚もちも良いため、流通はもちろん、消費者からも評判が良くなったといいます。

P-プラスを導入してからは、納入条件が厳しくハードルが高かった高級スーパーへの出荷も可能になったといいます。

「“ここのキノコなら安心だ”と言われます。その“信頼”が何よりもの武器になっていると感じます。ブランディングにも力を入れており、袋の表面に招き猫を印刷するなど、多くの消費者から選んでいただけるような工夫を重ねています。」

今後も消費者のニーズをくみ取りながら、生産者はもちろん、流通にとっても消費者にとっても価値ある商品を提供したいという星野克明さん。その理想はロジスティックで実現できるといいます。

「P-プラスの商品力はもちろん、一緒に販路を拡大しようと、様々な施策に取り組んでくれる住友ベークライトさんとタッグを組ながら、今後もどんどん可能性を広げていきたいと思っています」

お客様の情報

有限会社ロジスティクスきのこ販売 様

    埼玉県深谷市宿根1168

ロジスティクスきのこ販売では昔から日本人にとって馴染みの深いしいたけを年間を通じて安定して生産・販売しています。

しいたけは血液をサラサラにするエリタデニン、骨を丈夫にするビタミンD、食物繊維も豊富で低カロリーなので女性にもお薦めです。

当社のしいたけはスーパーなどに出荷していますが、直売所もありますのでお近くにお越しの際はどうぞご利用ください。