ご紹介
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今月ご紹介するのは、青森市に本部を置くJA全農あおもりの「ながいも」です。 |
「山のうなぎ」と呼ばれるながいも
ながいもは、タンパク質、ミネラル、ビタミンをはじめ、消化酵素アミラーゼなどの栄養素を豊富に含むため『山のうなぎ』と呼ばれる野菜です。平成25年の全国の出荷量は、114,900トンのうち、何と青森県は51,300トンと全国の40%という1、2位を争う産地です。この高品質で栄養豊富な『ながいも』の鮮度を保って消費者へお届けする為に「JA全農あおもり」ブランドのながいもはP-プラスを採用しています。
青森のながいもは、シャッキリ歯ごたえがあり、粘りが美味しいのが特徴です。青森のながいもは、春に植えその年の晩秋11月~積雪前の12月にかけて収穫する「秋掘り」と、雪解け後の3月~4月頃に収穫する「春掘り」があります。「秋掘り」のながいもはみずみずしく、皮も薄く、ひげ根を火であぶれば皮ごと食べられ、「春掘り」は旨味も成分も凝縮され熟成された美味しさがあります。
オールジャパンで輸出促進
農水省では、従来のように地域別で自分のブランドだけを売り込むのではなく、「オールジャパン」で輸出促進を行うための司令塔として、昨年「輸出戦略実行委員会」を設置しました。すでに打ち出されている、日本産農林水産物食品の輸出額を「2020年までに1兆円規模とする」という目標の具体化のためです。
同委員会ではこの1月、重点品目ごとの取組方向を示す「輸出拡大方針」を決定して公表しました。とりわけ青果物では「品目別輸出戦略」に基づく輸出拡大を基本とし、これに加えて品目間・産地間の連携による「多品目周年供給体制」の検討を行うとしているのです。
その実現に向けて、輸出額の目標を2013年の132億円から20年には250億円にしようというのですから、熱心で積極的、効果的な行動目標とその実践が望まれています。
現在その方向性が打ち出されている品目別の輸出戦略・対応方向等は次の通りです。
なんといっても輸出金額が大きいのが「リンゴ」で2020年の輸出目標額は140億円。その次に大きいのが「ナガイモ」で約50億円が目標に掲げられています。重点国・地域としては、歴史も実績もある台湾を中心にしながらも、シンガポール、マレーシアへも拡大を図ります。
「輸出戦略」のなかに、台湾とならんで「米国」も対象に挙げられているのは、華僑社会を中心に薬膳料理の食材として需要があるからです。とくに近年は米国での需要が大きく伸びているのが特徴。健康に資する日常的な食材として消費者にアピールして、消費を拡大しようというのです。
商品として信用できる長いも
春と秋に収穫される長いもは、年間を通じて貯蔵・調整、その都度、包装されたうえで全国流通していますが、そこでの最も重要なポイントは周年変わらずに同一品質で供給されるかどうか、だといわれます。そしてさらに「商品として信用できる長いも」の地位を獲得しているのには、もうひとつのファクターがあります。それは、主に量販店対応商材にMA包装(P-プラス)を採用していることです。
長いもは、長年にわたって流通体系に多くの悩みを持っていました。従来は、10kgのダンボールにオガ屑を入れて、折れないようにまた保水性を保つように出荷してきました。しかしオガ屑は、消費地ではゴミ扱い。それを何とか解消したいと、紙おむつの材料やエアクッションなどを使ってみましたが、どうしても流通中に折れてしまう、保水が保てないために変色してしまうなど、失敗の連続でした。
ところが数年前、コンテナ流通を前提とした包装形態を模索していた際、MA包装に出会ったといいます。当初は、その効果が半信半疑でしたが、常温に2週間置いても変色せず、腐敗もないことを確認できたといいます。
オガ屑を使わずに、レンタルコンテナの使用でもダンボール出荷でも流通可能。さらに、コンテナを使いフィルム包装することで「商品が見える」ため、必然的に流通過程や小売店頭での取り扱いも丁寧になり、腐敗だけでなく、芽がでてしまう、といった最悪の商品ロスもゼロになったといいます。
流通改革の成功で全農あおもりの“P-プラス長いも”は、今年も全国のお客様の消費者マインドをとらえてくれるでしょう。
お客様の情報
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JA全農あおもり 様 〒030-0847 JA全農あおもりは農家の人たちが一生懸命育てたお米・りんご・やさい・お花 くだもの・お肉・牛乳などを消費者へお届けしています。 |