久保産業【さんごヤマブシタケ】

ご紹介

今回ご紹介するのは長野県千曲市の久保産業「さんごヤマブシタケ」です。キノコ一筋55年、千曲川のほとりでキノコ栽培を続けている久保産業は日本で初めて施設栽培でキノコを専業化した生産農家としても有名な存在です。

久保産業の「さんごヤマブシタケ」は開発の最初から差別化をめざし、食べやすくて日持ちするようと、サンゴ状に育つ工夫と、MA包装
(P-プラス)による流通・販売を採用していただいています。


機能性に優れたキノコのニューフェイス

山伏たちが、数珠のように首からかけている白い珠に似ていることからその名前となった『ヤマブシタケ』は、従来から東北地方から中国大陸に至るまで、漢方の材料の自生キノコとして一部の人に知られてはいました。このキノコが、10数年前に一部で人工栽培されるようになると、徐々に注目を浴びてきました。

免疫調整作用で注目されるβ-グルカンや、認知症の予防に有効といわれるヘリセノンを多く含んでいることから、要介護老人のリハビリ施設などで食事として給与したところ、痴呆症の症状の緩和に有効に作用したといった臨床事例も報告されました。

そのため、生鮮品のヤマブシタケを一部のスーパー、デパートで品揃えするようになったり、このヤマブシタケ料理を“名物メニュー”として人気を博した中華料理店も現れたのもこの時期です。

せっかく機能性に優れたキノコのニューフェイスが登場したのですが、おりしも、日本経済はバブル経済の崩壊で、長い不況のトンネルに入ってしまい、こうした付加価値が正当に評価されにくい時代を迎えたのです。

しかし、そんな経済環境にあっても、ヤマブシタケの試験栽培を開始したのが、長野県千曲市の久保産業でした。ヤマブシタケの菌のなかから「さんご状」に発生したキノコに注目して、安定栽培の手法を研究しつづけてきたのです。

その結果、平成13年3月には、「さんごヤマブシタケ」の商品名で販売を開始。またその時に確立した栽培方法について製法特許を申請し、平成15年10月には、さんごヤマブシタケ専用工場である第二工場を総額約2億円を投じて完成させました。これにより、さんごヤマブシタケの栽培ビン本数が3万本から一気に17万本へ増加しています。

常に「多くの方の健康に役立つキノコ」を追い求めて

キノコ一筋55年、千曲川のほとりでキノコ栽培を続けている久保産業は、日本で初めて施設栽培でキノコを専業化した生産農家としても有名な存在です。そして常に「多くの方の健康に役立つキノコ」を追い求めてきた結果が、β-グルカンやヘリセノンを多く含んでいるキノコヤマブシタケと出会いがあり、さらに独自の栽培方法で、キノコをサンゴ状に発生させることに成功したのです。

機能性だけに頼ることなく、生鮮のキノコとして消費者に全国レベルで購入してもらうために、鮮度劣化の激しいこのキノコの日持ちを向上させ、それによってさらに食感を良くすることを目的に、MA包装(P-プラス)を積極的に活用しているのも大きな特徴です。

医療や福祉の分野からも大きな注目を集めるキノコ

「さんごヤマブシタケ」はクセがなく、炊き込みご飯に加えたり、スープや天ぷらなど、お好きなメニューにお好みで添えられます。どんな料理にも合うために、誰でも抵抗なく日常使いできるのです。

なお久保産業では、生鮮キノコだけでなく、ヤマブシタケを使った乾燥品や、粉末を加えたお茶やそばなどの加工品も販売しています。久保産業のキノコの価値観を変える挑戦は、医療や福祉の分野からも大きな注目を集めているといいます。

現在製法特許出願中だという特別な製法によって、ヤマブシタケに含まれる水分を減らすことで、日持ちして食感の良い「さんごヤマブシタケ」の栽培に成功した久保産業。「普通のヤマブシタケとは違うものを作りたかった」のだという。そのために開発の最初から差別化をめざし、食べやすくて日持ちするようと、サンゴ状に育つ工夫と、MA包装(P-プラス)による流通・販売を採用したのです。久保産業のチャレンジには、これからも目が離せません。

お客様の情報

久保産業有限会社 様

本社
〒387-0003
長野県千曲市大字生萱580番地

自社工場で栽培された安全なキノコを販売しています。
生鮮キノコだけでなく、ヤマブシタケを使った乾燥品や、粉末を加えたお茶やそばなどの加工品も販売しています。