フレッシュリミックス【甘果にんじん】

ご紹介

今月はフレッシュリミックス株式会社の「逸品」シリーズより、このシリーズは産地&品種リレーで、1年を通して楽しめることが特徴です。今回は甘果にんじんの産地の中から熊本県の契約農場にお邪魔しました。


全国を産地リレーでつないで年間供給

フレッシュリミックスが、全国のスーパー向けに野菜や果物類の差別化商品「逸品」シリーズを供給しはじめて、すでに3年が経過しました。この間、開発・提案された野菜、果実類の「逸品」は延べ100品目を超え、取り扱いスーパー(企業)数も延べで200社近くに達しています。
3年を経過することで、全国を産地リレーでつないで年間供給できる品目は、数品目にものぼりますが、なかでも、スーパーのバイヤーにも、顧客である消費者にも人気が高いのが『甘果にんじん』です。


ニンジンの甘さと食味は、生産農家の健康な土づくりへのこだわりから生まれる

このニンジンをスーパーの仕入れ担当者に提案する際に、同社が作成している企画・提案書はまず、「高糖度のフルーツにんじん。逸品では、甘いにんじんを作り続ける生産者を厳選してお届けします。にんじん嫌いな方も、生ジュースで飲めるほどの甘さ。野菜スティックでそのまま生で食べてもおいしい。もちろん、いろいろな料理にご利用いただけるにんじんです。」といったアピール文で始まります。

そして、にんじんの甘さと食味は、生産農家の健康な土づくりへのこだわりから生まれること、こだわりの生産農家は、熊本県と青森県・北海道を中心にしながらも、補完的に徳島、新潟、千葉の各地で優良農家を厳選してリレーしていること、季節、地域によっていくつかの品種はあるが、基本的には▼糖度が高く、苦味や臭みはほとんどない。▼にんじん嫌いの方でも生ジュースで飲めるほどの甘み。▼ベータカロチンは、慣行栽培のにんじんに比べ多く含まれる、という共通した特徴を有したものだといいます。こうした特徴は、バイヤーへの提案でも使われますが、実際に店頭販売する際にも、POPなどで消費者に対するアピールでも使われています。

フレッシュリミックスでは、このように商品提案する際の実証データを取るために、独自に消費者意向調査も実施しています。例えば「生ジュースでおいしいにんじん」と訴求してみると、「ジュースで飲みたい」と思う人が72%もいます。これで「にんじんジュース」への抵抗感は低いことが分かります。また、「甘いフルーツにんじん」という表記があったら、どんな使い方をしたいですか?という問いには「野菜スティック」84%、「サラダ」47%、「生でジュース」45%、「パンやケーキに入れる」28%、「カレーシチュー」25%、「煮物・焼き物」18%ということになっており、生でおいしいニンジンへのニーズ高いことが実証されています。
 なお、「甘果にんじん」のパックには、消費者から提案された10点のレシピを掲載しています。消費者の気持ちに沿った商品企画であり、人気の高いゆえんでもあります。


おいしいにんじんも鮮度・食味保持の流通は不可欠

これだけ内容・食味のいいにんじんですので、鮮度・食味保持の流通は不可欠。しかし現在、「甘果にんじん」は北は北海道・東北、南は九州・沖縄までの約80社に、年間45万パックを供給しています。これだけ広域で、単品管理されたニンジンを流通させるのは、至難のわざです。しかし同社は、全国に17ヶ所の物流・加工拠点を持つ系列会社フレッシュシステムの、物流ネットワークをフル活用することと、鮮度・食味保持できるMA包装(P-プラス)を採用して万全を期しています。

P-プラスの採用で、トロケ・黒ずみなどのロスを解消するとともに、産地の谷間である端境期に、食味を損なう発芽を防止することができるのだといいます。
 「甘果にんじん」を採用したスーパーの売上げを、導入前2週間と導入後2週間との比較したところ、にんじん全体の売上げは130%、販売点数は5%アップ、平均単価も80円から100円へ25%のアップとなったといいます。「甘果ニンジン」の導入の効果は、他のニンジンの売り上げを落とさず、平均単価のアップ及びニンジンカテゴリーのベースアップが果たせたことになります。フレッシュリミックスの「逸品」シリーズは、これからもスーパーのバイヤー、消費者のハートをとらえ続けていくでしょう。