住友ベークライトでは、事業の海外展開を積極的に行っており、海外拠点に赴任して活躍している社員が多く存在しています。海外比率が高まっていることもあり、海外で活躍するチャンスは多く存在しています。そんな海外拠点で働く社員に、仕事内容や職場環境について語ってもらいました。
当社にとって新しい技術や、新しいビジネス機会の調査を担当しています。技術の調査では、当社の研究開発に必要な技術を把握した後、アメリカの大学や企業を調査し、導入の可能性を検討します。また、ビジネス機会の調査では、スタートアップなどの新しいアイデアを見つけ、当社の特徴を活かした新しいビジネスを検討します。日々、新しい技術やビジネスのアイデアに触れられることが面白いと感じています。
オフィスは、日本駐在員と数名の現地スタッフがおり、シリコンバレーの中心であるサンタクララにあります。車で少し走ると著名なハイテク企業を見つけることができます。世界中から技術者が集まる土地なので、アメリカにいながら様々な国の文化に触れる事ができます。コロナの影響がなければ、スタートアップのイベントが毎週のようにあり、アイデアと起業家精神を持った人たちがお互いのアイデアを交換し、しのぎを削っている場でもあります。
海外で生活し働くことによって、日本では気づけないことに気づかされます。アメリカは社会全体で人材が流動的なので、速い環境の変化に柔軟に対応していく必要があります。その中で一人一人が自身の考えを持って、チャンスを掴みにいくことで、このダイナミクスが生まれるのだと肌で感じます。それぞれの考えが違うことが当たり前、その多様性を許容する雰囲気がイノベーションを生み出す土台なのかもしれません。日本人にとっては不都合に感じることも多いですが、その分楽しいことも多くあります。
半導体用封止材用の封止材・接着剤の開発を通して、主に東南アジア及びヨーロッパ向けに電子材料の拡販を推進することが主な役割です。この地域では、家電や自動車向けの半導体の割合が高く、特に車載用半導体では高温・高電圧といった厳しい使用環境下で安全性を担保できるような製品が求められています。年々厳しくなる要求性能を満たす高機能な製品を開発するために、シンガポールのみならず各国の仲間と情報交換や議論を行い、シェア拡大を達成できることにやりがいを感じています。
シンガポールの研究所の研究メンバーとして、シンガポールだけでなく、マレーシアやインドネシア等、多様なバックグラウンドを持つ約30名の仲間と共に働いています。基本的なコミュニケーションは英語ですが、中国語やマレー語も飛び交う国際色豊かな環境です。明るくオープンマインドな人が多いため、コミュニケーションが取りやすく、ディスカッションも活発に行われる、活気のある環境です。
海外では文化や価値観の違いに驚き、自分の意見を強く主張する様子に圧倒されることも多いです。しかし、異なる価値観を持つメンバーと活発な議論を行うことで新たなアイデアが生まれ、常識が覆されることもあり、刺激をもらっています。相手の考えを理解し、自分の考えを理解してもらうために試行錯誤を繰り返し、仕事をうまく進めることに面白さを感じています。
またメンバー同士の仲が良く、一緒にサイクリングや食事に行くこともあり、その中でコミュニケーションをとることで信頼関係を構築し、仕事も私生活も充実したものにできる楽しさもあります。
※これらの写真はコロナ感染拡大前に撮影、もしくは十分に感染対策を行った上で撮影した写真です。
半導体に使われる電子材料の営業・販売活動です。チップを保護するために必要な封止材、チップとリードフレームや基板との接着に必要なダイアタッチペースト材、基板材料など、各半導体製造工程で不可欠な製品群をトータルでお客様に提供しています。中国の半導体業界は競争の激しさが増し、とにかく動きが速く、変化に富んでいます。そのような混沌した状況の中で、中国のみならず、各国の仲間と情報を共有し、連携することで案件を勝ち取ることにやりがいを感じます。
蘇州工場では、生産、販売、研究が一つの建屋に集まって仕事をしています(日本人は10名弱、中国人は180名弱)蘇州の中でも開発が進んでおり、オフィスビルや飲食店が立ち並ぶ賑やかなエリアに立地しています。
職場では当然のことながら中国語が飛び交います。お互い激しく意見をぶつけ合う場面も多く、赴任当時は圧倒されることも多かったですが、エネルギー溢れる元気な職場だと思います。
海外では異なったバックグラウンドや価値観を持った人たちと関わる機会が増えます。
言語の違いも重なり、コミュニケーションで苦労することが多いですが、喧々諤々と議論し、何とか仕事が形になって、上手くいった時に喜びを感じます。海外でも、生活環境は様々とは思いますが、ある程度は慣れていくと思います。新しいもの好き、もっとチャレンジしたいと思う方に、海外で働くことをおススメしたいと思います。
管理部門のマネージャーとして経理、購買、総務、人事の4部署を担当しています。経理では出納管理や財務報告、購買では原材料の発注や在庫管理、総務人事では工場運営の庶務全般の管理が主な仕事です。仕事の成果が売上や利益といった数字には直接表れにくい部門ですが、他部署と協力しながら諸問題を解決できたときや、財務分析などで会社の経営管理に役立てたときには達成感を感じます。
私の担当部門では食堂も含め16人のマカオ人スタッフに働いてもらっています。工場内ではマカオ人、中国人、日本人が働いており、事務所内は日々広東語、北京語、英語、日本語が飛び交っていて国際色豊かです。マカオには珍しい工業団地に立地していますが、近隣には世界有数のカジノリゾートエリアがあります。日が暮れると事務所の窓からは大規模なイルミネーションを眺めることができ、非日常がすぐそばに感じられる職場です。
日本とは違いここでは部門責任者の立場ですので、自分の裁量が多い分、失敗は自分の責任です。何事にも適切で早い判断が求められますが、これが難しくもあり楽しい部分でもあります。違う文化の中での生活で日本にいる時の常識が通用しないことも多く、言語含め今でも苦労することもあります。しかし今ではこれまでの固定観念とは違う考え方もあるんだな、と視野が広がったと思っています。
私の仕事は工場管理全般であり、工場に関係するものはすべてが仕事といっても過言ではありません。具体的には、主にフェノール樹脂製品の生産/品質管理、労務管理、工場全体の安全/環境管理、原料/資材購買管理、受注/出荷管理です。工場管理というのは簡単な言葉ではありますが、工場全体を把握した上で、よりよい工場を持続して運営するために、人、物、お金を動かす指揮者のようなものです。製品は機械ではなく人が作り上げるものであり、うまくいかず苦しいときもありますが、チームとして困難を乗り越えた先に大きな充実感を得られます。
南通工場は上海から車で2~3時間の場所にある南通開発区に設立された工場です。2017年時点で約270名、設立から10年の若い工場です。このため、従業員の平均年齢も30代中盤であり、若い社員に囲まれて仕事しております。中国の方は積極的なFace to Faceのコミュニケーションを好むため、常に中国の方々の中国語を使った活発なやりとりが行われておりオフィスの中は大変活気にあふれています。工場周辺は中国の国営企業だけではなく、日系企業も含めた多くの著名な外国企業に囲まれており、工場建設工事も各所で行われています。
海外勤務は約3年となります。南通にはまだ日本人学校もないため、こちらの駐在者はほとんどが単身赴任です。妻と二人の息子と離れて生活することはやはり寂しいです。その一方で、同じ境遇の日本人の方々と一緒に食事をしたり、趣味のマラソンを通じて仲間と一緒に上海国際マラソンに参加したりと、日本で働いていたらできないことができます。また、当初は中国語による言葉の壁に苦労しましたが、中国語を勉強しながら、社内外問わず積極的にコミュニケーションを取ることによりお互いの信頼関係を作り上げ、ビジネスも私生活も発展させることができる楽しさがあります。
住友ベークライトは、アジア、ヨーロッパ、北米においてさまざまな製品の開発や販売を行うため、多くの拠点や関連会社を展開しています。海外売上比率は年々高まっており、今後も積極的に海外展開を進めていきます。