製品紹介
心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)は、心筋細胞の細胞質に豊富に存在する低分子可溶性蛋白です。急性心筋梗塞(AMI)発症早期(2~3時間以内)より異常高値を示し、持続した心筋傷害がなければ1~2日で正常域に復する特徴を有するため、AMI発症早期の心筋傷害の程度を把握するのに適した生化学マーカーです。
リブリアH-FABPは、血清又は血漿中のH-FABP濃度をラテックス凝集法により測定するキットです。
本キットは、汎用自動分析装置を用いることにより簡便・迅速に測定できます。
H-FABPの定量法として用いられているELISA法(マーキットM H-FABP)と高い相関性を示します。
カットオフ値6.2ng/mL以下の低濃度領域についても測定可能です。
用途
体外診断用医薬品
ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット
血清中または血漿中のヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)の測定
使用方法
操作方法
以下の操作は自動分析装置を用いて行います。
- ① 一定量の検体に、R1緩衝液の所定量を加えて混和し、37℃で加温します。
この液にR2ラテックス試薬の所定量を加えて混和し、37℃で一定時間反応後の波長570~800nmにおける所定時間あたりの吸光度変化量を測定します。 - ② 標準液(弊社別売品)について上記1と同様に操作し、検体測定時と同じ波長で、所定時間当たりの吸光度変化量を求めて検量線を作成します。検体の吸光度変化量をあてはめてH-FABP濃度を求めます。
測定条件の一例
試料 | 8μL |
---|---|
R1緩衝液 | 160μL |
R2ラテックス試薬 | 40μL |
波長 | 700nm |
- * 各種自動分析装置への適用については、 別途お問い合わせ下さい。
仕様
統一商品コード | 品名 | 包装単位 | 貯法 |
---|---|---|---|
713200216 | リブリア® H-FABP | R1緩衝液 1瓶(18mL) R2ラテックス試薬 1瓶(5mL) |
2~10℃ |
713200223 | H-FABP 標準液セット | 1瓶(1mL)×6濃度 | 2~10℃ |
713200230 | H-FABP コントロールセット | 1瓶(3mL)×2濃度 | 2~10℃ |
測定原理
ラテックス凝集法
貯蔵方法・有効期間
貯蔵方法
2~10℃保存
有効期間
製造後12カ月(有効期限はキット外箱に表示)
別売品
リブリア® H-FABP 専用試薬
品名 | H-FABP 標準液セット | H-FABP コントロールセット |
---|---|---|
構成試薬 | 6濃度(A~F) 各1mL | 2濃度(コントロール1,2) 各3mL |
貯蔵方法 | 2~10℃に保存 | 2~10℃に保存 |
有効期間 | 製造後12カ月(有効期限はキット外箱に表示) | 製造後12カ月(有効期限はキット外箱に表示) |
主要文献
- ① 田中 孝生, 他: 医学と薬学. 37: 1367, 1997.
- ② Okamoto F, et al : Clin. Chem. Lab. Med., 38:231, 2000.
- ③ Kilcullen N, et al : J. Am. Coll. Cardiol., 50:2061, 2007.
保険収載内容
検体検査実施料
生化学的検査(Ⅰ)
D007 血液化学検査「36」心臓由来脂肪酸結合蛋白定性: 131点
検体検査判断料
D026-4 生化学的検査(Ⅰ) 判断料: 144点
- ※ 心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)定性及び定量は、ELISA法、免疫クロマト法、 ラテックス免疫比濁法又はラテックス凝集法により、急性心筋梗塞の診断を目的に用いた 場合のみ算定する。
ただし、心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)定性又は定量とミオグロビン 定性又は定量を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
(2024年6月1日改定)
添付文書
関連資料
- 関連資料(準備中)
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