10月23日～25日に名古屋カーエレクトロニクス技術展がポートメッセなごやにて開催されました。
展示会には3日間で約27,000名（主催者発表）が来場し、当社ブースにも多数の見学者が来場されました。

多くのご質問におこたえするだけではなく、アテンドスタッフが積極的に樹脂の可能性をPRしました。

1月のカーエレエレクトロニクス技術展東京に引き続き車載バッテリーモジュールのソリューション提案のため、当社グローバルチームで取り組んでいる CBM（Composite Battery Module）プロジェクトのコンセプトモックアップを展示しました。

熱硬化性樹脂を中心に、当社の材料だからこそ実現できるバッテリーの安全性・設計自由度・機能向上のコンセプトをバッテリー製作と評価を通じて、課題解決ソリューションをお客様に提案しました。

熱硬化性樹脂の特徴である耐熱性・耐火性について、当社での評価の動画を評価後の試験片とともに展示し、多くのお客様から『樹脂でここまでできるのか』とのコメントをいただきました。最近ではバッテリーEV の火災事故のニュースも多く見かけるようになり、耐火性や安全性の向上のための材料・情報を求めていらっしゃるお客様も多かったと感じています。耐火性能と射出成形での複雑形状の賦形性をもつ当社材がお客様の課題、要求に貢献できると考えています。

今春から CBM コンセプトの実物バッテリー評価をスタートさせる計画で、現在は当社グローバルの各拠点で分担して部品作製を進めている段階です。今後は得られた結果をお客様へご紹介することで、更に当社の材料技術を用いたバッテリー部品への提案、お客様の課題解決ソリューションを提案できるように進めていきたいと思います。

樹脂グレージング（車載ガラスの樹脂化）の商品開発を進めるため、様々なお客様からお話を伺うことを目的に、当社技術を紹介したパネルに加え、新たに準備したサンプルを展示しました。

当社ブースへお越しいただいたお客様にお話を伺う’きっかけ’として、例えば自動車のサンルーフに『高耐久低反射ナノ構造シート』を使えば、雨水が蓮の葉を転がるように流れて汚れが付きにくくなることやIR（赤外線）反射機能を付与した『超多層シート』を使うことで、熱が車内に伝わりにくくなるといった機能向上のメリットをご紹介しました。

樹脂はガラスに比べてデザイン追及もしやすく、重さもガラスの約半分。汚れも付きにくく熱くもなりにくい・・・。すごく良いソリューション提案だと考えていますが、まだまだ普及していません。それは何故なのか、どうすれば価値を認めてもらえる樹脂グレージングができるのか、その答えになるような貴重なご意見を多くのお客様から聞くことができた中身の濃い展示会でした。

カーエレクトロニクス展で配布しました、自動車関連の製品をまとめたカタログ『AUTOMOTIVE SOLUTION 2024』を公開しました。
PDF形式ですのでPCで見たいという方にお薦め致します。