プラスチックの可能性を広げ、未来に夢を提供する会社へ


株主・投資家の皆様へ

新型コロナ禍の2021年度からスタートした前・中期経営計画は、巣ごもり需要による情報通信関連材料の好況を追い風に、戦略製品であるモビリティ材料の拡販、航空機内装部品の緩やかながらも着実な回復、SBカワスミの発足による医療機器事業の拡大に加え、原材料等コストの上昇に対する価格改定、円安の進展など様々な事業環境の変化に対応し、最終年度となる2023年度は過去最高の売上収益、事業利益、当期利益で終えることができました。

当社グループは持続的な企業価値向上を目指し、「2030年度ありたい姿」において「利益基準」を経営指標と掲げ、事業利益550億円、事業利益率13%、ROE(自己資本利益率)10%を財務目標に設定いたしました。このありたい姿からのバックキャストにより新たに策定した2024年度を初年度とする「中期経営計画2024-26」では、「“ニッチ&トップシェア”を目指し、価値創造につながるポートフォリオ改革に挑戦する」を方針に掲げ、最終年度となる2026年度は、事業利益400億円、ROE9.0%を目標といたします。そのために、投下資本効率を計る社内指標であるSB-ROICも参考に既存事業の製品構成を最適化し収益力を強化、並びに環境的・社会的価値を有する新商品/新ソリューションの創出を加速すると共に、その推進基盤となる人的資本では個人の自律性と組織の一体感を高め全社力の最大化を図り、企業価値の更なる向上に繋げる諸施策を実行計画に組み込んでまいります。また、企業価値向上とともに、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題と考えており、安定的かつ継続的な配当を実施してまいります。本中期経営計画期間中は、配当性向の目安を従来の30%以上から、おおよそ40%程度に引き上げる方針といたしました。

当社グループは、プラスチックの可能性を広げることで、持続可能な社会を実現するために貢献してまいりますので、株主・投資家の皆様におかれましては、今後ともご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 藤原一彦
代表取締役社長 藤原一彦 サイン