顧客の真意を汲み取り、最善の材料提供の実現に向かう

実際に消費者の目に見える形で新しい製品を開発・販売しているのは最終製品のメーカーですが、そのものづくりを支えているのは化学・素材メーカーであることを知り、就職活動では化学・素材メーカーの営業職を志望していました。でも、既存製品をただ売るような仕事ではなく、自らも新製品開発に携われる営業がしたい…そんな想いにぴったりだったのが住友ベークライトでした。面接や先輩となる社員と話した雰囲気が良かったのも決め手です。

入社以来、フェノール樹脂成形材料の営業担当です。販売先の用途は自動車に使用される機構部品から、モーター用の絶縁、電源トランスの電子部品や産業資材用途にまで多岐にわたります。営業はお客様との関係上で最前線に位置しますので、新製品開発・価格交渉・品質問題などの窓口として対応し、そこで生じる課題の解決を社内の関係部署と連携して図ります。また新規用途の探索や市場調査を行い、自社製品の拡販の可能性を常に考えています。

お客様と直接対話を行う営業には、先方の要望を聞き取り、情報を整理して自社の技術部門に伝えていく役割が重要です。課題が発現すれば、その解決に向けて社内の該当部門が一丸となって対処しなければなりません。その時、お客様も巻き込み、事態を前に進めていく旗振り役が営業です。社内はもとよりお客様さえも動かせるのが営業の醍醐味なのです。ですから課題解決にスピード感を持って取り組み、納品まで運べた時の手応えは大きいですね。

お客様の製品開発担当者は、自社の製品に関しては深い知識を持っていますが、材料に関する知識に関してはやはり私たちの方が詳しいです。そこで、お客様から「こんな材料がほしい」という問い合わせがあった時も、なぜその材料が必要なのか、その特性の材料を使って何をしたいのかを聞き取ります。その結果、お客様が製造したい製品により最適な材料を提案でき、お客様から「ありがとう」と言ってもらえると、心から嬉しいですね。

自動車を構成する金属部品、当社のプラスチックを使用した部品に切り替える契約を一つでも積み重ねたいですね。金属部品の樹脂化によってコストダウンや軽量化といったお客様の要望が達成され、市場には消費者のニーズを満たす新しい機能やより進んだ性能を持った製品が流通し、さらに当社の樹脂が新たに採用されることで自社の売り上げ・利益を伸長させる。この流れのように、誰もがハッピーになれるような案件を実現させたいと考えています。

海外のお客様や日本のお客様の海外事業に絡んだ仕事をしたい人には、非常に向いている会社だと思います。私も2年目の4月の段階で、もう初めての海外出張がありました。それからわずか１年半の間に、複数回の海外出張をこなしています。若手に早くから仕事を任せる雰囲気もあり、海外案件の仕事に関わらず、自らこんなことをしたいという思いがあれば、それを実現できるチャンスは多いと思います。