製造(高機能プラスチック)
2009年入社
工学研究科 化学工学専攻修了
2009年に入社し、最初は生産技術研究所に配属されました。2012年に、同じ静岡工場内のポリマー製造部に異動し、現在に至ります。
大学の先輩が入社していたというのと、化学工学を専攻していたこともあり、住友ベークライトには就職活動の早期から興味を持っていました。その先輩から事前に、働きやすく雰囲気の良い会社であると聞いていましたし、このような生の声が、数ある化学メーカーの中から当社を第一志望に選ぶ、大きな決め手になりました。
製造技術を担うエンジニアとして、安全にFコスト(不良品出現によって生じる様々なコスト)なく製品を作ることで損益を確保することが使命であり、日々生産設備の維持業務と改善業務に取り組んでいます。維持業務には、研究で設計・処方された製品の生産設備へのスケールアップ、製造品質維持、トラブル対応、顧客対応等があります。改善業務としては、モノ作りをする上での製造上でかかる費用の低減、すなわち収益向上策の検討と成果に向けた実行を行っています。
製造現場では、日々様々なトラブルや問題が発生します。その際は周囲を巻き込みながら、スピード感を持ち、いかに納期に間に合わせるかがポイントとなります。そのためには、現場でその日起きた事柄の情報収集や、設備の不具合等を迅速に察知し対処する必要がありますが、早期に問題を解決した時は役割を全うした大きな満足感があります。また、自分のアイデアを元に業務改善を行った場合も、コストダウンや生産力向上といった結果に達成感を得られます。
過去から継続して稼動していたラインを格段に簡素化できた時は、大きな手応えがありました。樹脂を製造する際に排出される縮合水からリサイクルフェノールを回収、再利用しているのですが、既存の抽出/蒸留設備ではエネルギーを多大に使用していました。この問題に目を向け、一から組成分析、ライン設計、運用案を考えて実行したところ、大きな成果が得られたのです。投資費用はかかり苦労もしましたが、その分、達成感はひとしおでした。
化学メーカーにあるような大型の製造設備は、多くの人による操作や保全によって安定した生産が成り立ち、その結果として利益が出ています。5年後や10年後であっても安定的に生産できているようにするには、今の時点からの現場力の向上施策が重要です。私は将来に向けた視野を持って、「現場作業者のために自分は何ができるのか」ということを常に考えて行動すると共に、生産管理者として必要な能力をもっと身につけていきたいと感じています。
自分の意思を持ち、期待されている役割を認識し、さらに実行力がある人にとって、住友ベークライトという会社は自由自在に動き回ることを認めてくれます。逆に言えば、言われた通りの仕事を粛々と進めるだけで満足できる人には向かない会社かもしれません。
私の部署に限ったことではないと思いますが、風通しはよく、意見は反映されやすい環境です。但し、製造現場では、経験豊富で自分の仕事に対して誇りを持ち、少しの妥協も許さない厳しい先輩社員もいます。そういった方々とは時には製造設備の方針をめぐって熱く議論することもありますが、その後は飲みに行って仕事と全く関係のない話で和気あいあいと盛り上がるなど、仕事とプライベートのメリハリを持って仕事をしています。
ジョギング、旅行等が趣味であり、休日はアクティブな時間を過ごしてリフレッシュしています。写真は沖縄の離島にてカヌー体験をした時のものです。