細胞保存液セルストアを用いたヒト脂肪由来間葉系幹細胞の回収
細胞保存液セルストアWまたはセルストアSに懸濁したヒト脂肪由来間葉系幹細胞(hAD-MSCs)をステムフル®で保存したところ、汎用遠沈管に比べて細胞回収率が向上した(保存温度:25℃または5℃)。
データ提供: 株式会社大塚製薬工場 研究開発センター 鳴門研究所 再生医療研究室 様
ステムフル®、セルストアW及びセルストアSの使用例1
セルストアW又はセルストアSに懸濁したヒト脂肪由来間葉系幹細胞(hAD-MSCs)を、汎用遠沈管又はステムフル®にて、5℃で保存し、経時的に細胞回収率及び細胞生存率を評価した。
細胞種 | : | hAD-MSCs |
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細胞濃度 | : | 5×105 cells/mL |
保存温度 | : | 5℃ |
【保存液:セルストアW】
平均値±標準偏差 (n=6)、 *; p<0.05, **; p<0.01 Studentのt検定
各容器において保存後0時間と他の時点の有意差は認められなかった(Dunnettの多重比較検定)
【保存液:セルストアS】
平均値±標準偏差 (n=4)、 *; p<0.05, **; p<0.01 Studentのt検定
各容器において保存後0時間と他の時点の有意差は認められなかった(Dunnettの多重比較検定)
セルストアW又はセルストアSに懸濁したhAD-MSCsをステムフル®中で5℃保存することにより、 少なくとも24時間、細胞生存率が高値に維持され、 汎用遠沈管中で保存するよりも細胞回収率が高値に維持された。 |
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ステムフル®、セルストアW及びセルストアSの使用例2
セルストアW又はセルストアSに懸濁したヒト脂肪由来間葉系幹細胞(hAD-MSCs)を、汎用遠沈管又はステムフル®にて、25℃で保存し、経時的に細胞回収率及び細胞生存率を評価した。
細胞種 | : | hAD-MSCs |
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細胞濃度 | : | 5×105 cells/mL |
保存温度 | : | 25℃ |
【保存液:セルストアW】
平均値±標準偏差 (0, 3, 6 h; n=4, 24 h; n=3)、 *; p<0.05, ***; p<0.001 Studentのt検定
†; p<0.05、 ††; p<0.01、 Dunnettの多重比較検定 保存後0時間 vs 他の時点
【保存液:セルストアS】
平均値±標準偏差 (n=4)、 *; p<0.01, ***; p<0.001 Studentのt検定
†; p<0.05、 ††; p<0.01、 Dunnettの多重比較検定 保存後0時間 vs 他の時点
セルストアW又はセルストアSに懸濁したhAD-MSCsをステムフル®中で25℃保存することにより、 セルストアWでは少なくとも24時間、セルストアSでは6時間、細胞生存率が高値に維持され、 汎用遠沈管中で保存するよりも細胞回収率が高値に維持された。 |
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株式会社大塚製薬工場様が製造するセルストアSとセルストアWは、冷蔵および常温保存用の細胞懸濁保存液と細胞洗浄保存液です。ヒトや動物由来成分を含まず、GMPを準用した製造管理・品質管理のもと製造しています。
セルストアS、セルストアWは富士フイルム和光純薬株式会社様より購入いただけます。 |