プラスチックのパイオニア

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タンパク低吸着容器シリーズ プロテオセーブ®SS 実験例
エクソソームの分析での使用例

エクソソームの回収における比較試験

細胞外膜小胞であるエクソソームは、細胞間シグナル伝達に重要な役割を果たしています。また、がんの進行や転移にも関与すると言われております。しかし、エクソソームはプラスチック製チューブの壁面に吸着し、収量に影響を与えることが知られています。エクソソーム研究を行う際に効率よくエクソソームを回収することが重要です。プロテオセーブ®SSを用いてエクソソームの回収率を調べ、他社製品との比較も行いました。


実験条件

材料 PC-3 細胞由来精製エクソソーム(System Biosciences)
プロテオセーブ®SS(品番:MS-4265M 1.5mL マイクロチューブ)、他社一般品、低吸着マイクロチューブ
CD63-Capture Human Exosome ELISA Kit(富士フィルム和光純薬)

方法 エクソソームを各社チューブに分注して5分間静置後、別のチューブに移し替える作業を4回繰り返しました。移し替えの作業前後でエクソソーム量を測定し、移し替えの作業前後での変化を移し替え前を100%としたときの相対値としてグラフに示しました。
  • ここで用いられておりますデータはすべて弊社で実施した測定の一例で保証値ではありません。またあらゆる条件下での性能を保証するものではありません。

実験結果

・プロテオセーブ®SSは他社製品に比べ、エクソソームの吸着が少なく、移し替え前とほぼ同じシグナルが得られました。


プロテオセーブ®SSを使用するとエクソソームの吸着が低減します。