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PrimeSurface®論文紹介

Generation of multilineage liver organoids with luminal vasculature
and bile ducts from human pluripotent stem cells
via modulation of Notch signaling

Hyo Jin Kim, Gyeongmin Kim, Kyun Yoo Chi, Hyemin Kim, Yu Jin Jang, Seongyea Jo, Jihun Lee, Youngseok Lee,
Dong-Hun Woo, Choongseong Han, Sang Kyum Kim, Han-Jin Park & Jong-Hoon Kim

Stem Cell Res Ther 14, 19 (2023). https://doi.org/10.1186/s13287-023-03235-5

Copyright © Authors 2023
This article is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License (CC BY).

ヒトiPS細胞を用いた多系統肝臓オルガノイドの生成

背景

肝臓は、肝細胞と他の細胞からなる複雑な器官であり、肝細胞(実質細胞)が大部分の機能を担っていますが、肝星細胞、クッパー細胞などの非実質細胞も重要な役割を果たしています。in vitroの肝疾患モデル化は、実質細胞と非実質細胞の相互作用を再現することが重要です。近年、ヒトiPS細胞から様々な種類の多系統肝臓オルガノイド (mLO) が作製できるようになりましたが、個々のmLOの同時分化などまだ難しい課題が残っています。また多くのin vivoの研究では宿主組織におけるmLOの血管形成に焦点を当てていますが、in vitroでのmLO自体の管腔血管形成に関する情報はまだ多くありません。

本研究の成果

PrimeSurface®プレートを使用し、ヒトiPS細胞由来の肝内胚葉(HE)、肝星状細胞様細胞(HscLC)、および内皮細胞(EC)より内腔血管と胆管を有するmLOが作製できました。実験結果より、作製されたオルガノイドモデルはmLOが実質細胞と非実質細胞の相互作用を再現できることが示され、その応用がin vitroにおける肝疾患の精密なモデル構築に寄与することを示唆しています。

【Fig.2A】mLOの自己凝集と分化のためのプロトコルの概略 【Fig.2A】mLOの自己凝集と分化のためのプロトコルの概略

本研究におけるPrimeSurface®の使用方法

mLOsの形成にPrimeSurface® 96Uプレートを使用しました。

細胞 :     mLO(合計5×104細胞)中の細胞種の比率と構成を最適化するために、HE/EC/HscLCの比率、および細胞種の組み合わせを変えて96Uプレートに播種
培地 : Day1と3に培地を添加し、5日間培養後mLOsは低吸着24-well plateに移してさらに培養。3日ごとに培地交換を実施
結果 : HscLC存在下でmLOが成長し、ECネットワークと思われる構造を形成したが、HscLCなしの場合、mLOsのサイズが減少した。

※詳細は 論文 をご参照ください

品番 品名 ウェル数 ウェル
底形状
ウェル
容量
包装 参考単価
(円)
参考ケース
価格(円)
MS-9096U PrimeSurface®
96Uプレート
96 透明 U底 300 μL 1/包, 20/ケース 1,730 34,600

注記

  • 放射線滅菌済
  • 保管温度: 室温, 有効期限: 製造後2年
  • 参考価格(本体価格・税抜)